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BUSINESS COLUMN

持ち物に名前を入れる。ラベルを印刷するか、印鑑を押すか

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会社の備品にも家の道具にも名前を残しておく話です。シールを印刷して貼る方法、社印や実印を押す場面との違い、使わなくなったものを買い替えるか作り替えるかまでを順に決めます。

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倉庫の奥にある機械が二台、誰の担当か分からなくなっていました。貼ってあった名前が、いつのまにか読めなくなっています。買った年も、いくらだったかも、覚えている人がいません。

家でも同じことが起きます。子どもの持ち物、工具箱、非常用に買い置きしたもの。名前を入れた気になっているだけで、実際は書いていないか、消えているかのどちらかです。会社の備品と家の道具で、起きることはほとんど同じでした。

名前の無いものから、行方が分からなくなる

無くなるのは、いつも名前の無いものです。

誰のものか分かるものは、持ち出した人が戻します。分からないものは、誰も戻しません。悪気があって消えるのではなく、戻す先が決まっていないから戻らないだけです。名前を入れる作業は、あとで探すことになる時間を先に払っておくことに近い。

半年に一度「あれはどこへ行った」という話が出るなら、鍵を増やすより先に名前です。持ち出しの記録を厳しくしても、名前が無ければ結局は探すことになります。

貼る名前は、印刷したほうが早い

手書きはその場では早くて、あとが続きません。

数が十を超えたあたりから、書く人によって形が変わり、読めない字が混ざります。同じ書式でまとめて印刷したシールを貼るほうが、結局は速い。番号、置き場所、買った年。この三つが入っていれば台帳と突き合わせられます。凝った意匠より、そろっていることのほうが効きます。

書式を一度決めてしまえば、次からは番号の欄を差し替えるだけです。年に一度、追加したぶんをまとめて刷る形にすると、貼る作業が一日で終わります。少しずつ手で書き足していく形が、いちばん続きません。

木の台に置いた札

貼った名前が消える場所を、先に知っておく

屋外、水回り、手で握る部分。この三つでは必ず消えます。

握る場所に貼ったシールは、半年で角がめくれます。洗剤のかかる場所では文字だけが抜けていきます。消えると分かっている場所には、最初から貼らないほうがいい。本体の目立たない面に貼って、握る部分には何も貼らない。それだけで貼り直しの手間がほとんど無くなります。

屋外で使うものは、彫るか、金属の札を針金で留める形にします。紙で足りるものと足りないものを、置き場所で分けてください。

傷んだものは、捨てる前に作り替えられる

名前ごと手放すのが惜しいものもあります。

長く使った革の鞄や、子どもが六年使ったランドセル。傷んでいても素材としてはまだ使えます。使い終えたランドセルを財布や小物に仕立て直す百貨店取扱実績No1の使い終えたランドセルのリメイク【Askalカバン工房】 のような工房に出せば、刺繍で入れた名前を残したまま形だけ変えられます。買い替えるか作り替えるかは、値段よりも残したいかどうかで決めていい。

捨てると決める前に、一度は作り替えを考えてください。処分してしまうと戻せませんが、寝かせておくぶんには何も減りません。

判子で足りる場面と、足りない場面

貼る名前と、押す名前は別のものです。

備品の受け取り控えや管理票なら、角印を押しておけば足ります。一方で契約書や役所に出す書類は、実印と印鑑証明が要ります。同じ印でも求められているものが違う。手元の社印がどちらの用途なのかを、一度確かめておいてください。

押印が要るかどうかは、相手ではなく書類が決めます。相手が「念のため」と言ってきたときは、何の書類なのかを聞いてから判断してください。要らない押印を増やすと、次から断りにくくなります。

彫りの入った器

印を作り直すときは、まとめてそろえる

社名や住所が変われば、印だけでは済みません。

角印、実印、ゴム印、名刺、封筒。この五つが同じ日に切り替わらないと、古い表記が半年は生き残ります。実印と角印を一式で注文できる会社印鑑のことなら、即日発送可能な「会社印鑑ドットコム」 のような専門店なら、書体と大きさをそろえたまま作り直せます。届くまでの日数を見て、切り替え日から逆算して注文してください。

古い印は、新しい印が届いた日にまとめて回収します。手元に残しておくと、必ず誰かが間違えて押します。

台帳は、写真で持つと探す時間が減る

文字だけの台帳は、現物と結び付きません。

番号を貼った状態のものを一枚ずつ撮っておくと、口頭でのやりとりが一気に減ります。「あの黒いやつ」が何を指すのかが、写真一枚で片付きます。年に一度は同じ角度で撮り直し、まとめて印刷して倉庫に置いておく。画面が開けない日でも、紙の一覧があれば確認できます。

写真は、長い説明の代わりになります。台帳の欄を増やすより、撮って並べるほうが早い。

手放すときに、名前を消す

処分する日に、いちばん忘れられる作業です。

社名や個人名の入ったものを、そのまま外へ出さないでください。シールは剥がす、彫った名前は削るか塗りつぶす。買取に出すものは、査定に出す前に自分で一度確かめる。写真の写り込みも同じで、背景に別の備品の番号が入っていることがあります。

出す前の五分が、あとの面倒を防ぎます。まとめて処分する日は、名前を消す係を一人決めておくといい。

よくある質問

Q. ラベルには何を入れればよいですか

A. 番号、置き場所、買った年の三つで足ります。欄を増やすほど貼る作業が止まるので、最初は少なく始めて、足りなければ翌年から追加してください。

Q. 手書きではだめですか

A. 数が少ないうちは構いません。十を超えると書く人ごとに形が変わって読めなくなるので、その時点で印刷に切り替えると楽になります。

Q. 角印と実印はどう使い分けますか

A. 社内の控えや受領書は角印、契約書や役所に出す書類は実印です。判断に迷う書類は、相手に押印の要否を先に確かめてください。

Q. 使わなくなったものはどうしますか

A. 名前を消してから手放します。革のものは作り替えるという選択もあるので、値段だけで決めないでください。

まとめ

名前の無いものから行方が分からなくなります。数が十を超えたらシールを印刷して貼り、番号と置き場所と買った年をそろえてください。握る場所と水回りには貼らない。貼る名前と押す名前は別で、控えは角印、契約書は実印です。社名が変わるときは印と名刺と封筒を同じ日に切り替える。台帳は現物の写真とセットで持ち、年に一度は撮り直して紙でも置いておく。手放す日には、名前を消してから外に出してください。