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独学が続かないのはなぜか。三十日で区切って学ぶ進め方

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意志の弱さではなく、終わりが見えないことが原因です。教材をどう選ぶか、一日の量をどう決めるか、テキストの区切りをどこに置くか。続く形の作り方を並べました。

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教材を買ったところまでは覚えている。二十ページ目で止まったまま、半年が過ぎました。

意志が弱いからではありません。終わりが見えない状態を、人は続けられないだけです。区切りを作れば、たいていは動き出します。

終わりの日を決める

いつまでにという線が無いと、今日やらない理由はいくらでも見つかります。

三十日、九十日といった短い区切りを置きます。一年後の目標だけだと、最初の一週間が空白になります。

区切りの日には、何ができているかも書きます。「一曲を通して弾ける」「初対面の相手に自己紹介ができる」。できたかどうかを自分で判定できる形にします。

達成できなかった場合の扱いも決めておきます。延ばすのか、量を減らすのか。決めていないと、そこで全部やめてしまいます。

教材とノート

一日の量を小さくする

一日十五分と決めるほうが、週末に三時間より続きます。間を空けると、思い出す作業から始めることになるからです。

量は本人が決めないほうがうまくいきます。やる気のあるうちに大きく決めて、三日で崩れるのがよくある形です。

最初の一週間は、あえて物足りない量にします。「もっとやりたい」で終わる日を作ると、翌日の腰が軽くなります。

十五分が取れない日もあります。その日は三分でよいことにします。ゼロの日を作らないほうが、量より効きます。

区切りが最初から入った教材を選ぶ

自分で区切りを作るのが苦手なら、教材の側に入っているものを選びます。

【30日で弾ける初心者向けピアノレッスン 3弾セット】 は初心者向けのピアノ教本を三段階に分けたもので、三十日という区切りが最初から組まれています。どこまで進めば次かが決まっているので、今日やる量を自分で決めなくて済みます。

段階が分かれている教材は、途中で止まったときにも戻りやすいです。どこから再開するかが明確だからです。

一冊を通しで買うか、段階ごとに買うかは好みです。続くか分からないうちは、最初の段階だけ手に入れる形でも構いません。

棚に並んだ書籍

独学でつまずく場所を知っておく

どの分野にも、最初の壁があります。そこを越えるまでは面白くありません。

楽器なら音が出るまで、語学なら簡単な文が組み立てられるまで、道具の扱いなら一つ目の作品ができるまで。だいたい一か月です。

壁の場所を先に知っておくと、そこで「向いていない」と判断せずに済みます。全員が同じところで止まっていると分かれば、続けられます。

ピアノ教室よりも上達が速い!自宅で楽々ピアノレッスン は指の位置から順に映像で見せる形なので、先生に習わずに独学で進められます。手元が見えるかどうかは、最初の一か月ではかなり大きな違いになります。

記録を残す

やった日に印を付けるだけで、続き方が変わります。空白が並ぶのを見たくない、という気持ちが働きます。

記録は簡単なものにします。凝った表を作ると、記録すること自体が面倒になってやめます。

一か月ごとに、始めた頃と比べます。自分の変化はゆっくりなので、比べないと気づけません。録音や写真を残しておくと、後で効きます。

人に見せる日を作る

独学がやめやすいのは、やめても誰も困らないからです。誰かが待っている状態を作ります。

半年後に一曲だけ家族の前で弾く。それだけで練習の質が変わります。日付を決めるのが大事です。

同じことを始めた人と進み具合を報告し合うのも効きます。競う必要はなく、続けていることを伝え合うだけで十分です。

道具と場所を整える

出すのに手間がかかると、触らなくなります。すぐ始められる状態にしておきます。

置き場所を決め、教材とノートを出しっぱなしにできる場所を作ります。片づけてしまうと、再開の手前で止まります。

短い時間で切り上げられる形にします。三十分の準備が必要なことは、十五分の練習には向きません。

やめる判断も持っておく

続けることが目的になると、合わないものを何年も抱えます。

三か月やって面白さが一度も感じられないなら、内容か教材が合っていない可能性があります。別のものに替えてよいです。

替えるのは失敗ではありません。合うものを探す過程です。三つ目でようやく続いた、という話はよくあります。

体に痛みが出るものは、無理をしません。手や喉に負担がかかる分野では、休むことが上達の一部です。痛みが続く場合は医療機関に相談してください。

会社として支えるならどうするか

社員の学び直しを支える場合も、考え方は同じです。意志に任せず、続く条件のほうを用意します。

費用を出すことより、時間を出すほうが効きます。就業時間内に週二時間の枠を作ると、参加する人数が変わります。

何を学ぶかは本人に選ばせます。会社が決めた資格を割り当てると、取っても使われないまま終わります。業務に関係する範囲、という線だけ引いておけば十分です。

誰が受けているかを公開しないことも大事です。進み具合を上司に報告させる形にすると、途中でやめたことが知られるのを恐れて、そもそも始めません。

続いた人数だけを数えます。誰が続いたかは特定しません。半分を切っているなら、教材か時間の設計を直す合図です。

よくある質問

Q. 一日どのくらいやればよいですか

A. 十五分です。週末にまとめるより続きます。取れない日は三分でよいことにして、ゼロの日を作らないようにしてください。

Q. 独学と教室のどちらがよいですか

A. 段階を追った教材があれば独学でも進みます。過去に独学で止まった経験があるなら、人と会う形を選んだほうが確率は上がります。

Q. 何冊も買ってしまいます

A. 一つに絞ってください。三冊買って三冊とも二十ページで止まるのが、いちばん多い失敗です。終わってから次を買います。

Q. 続かなかったときはどうしますか

A. 三か月やって面白さを感じられないなら、教材か内容が合っていません。替えるのは失敗ではなく、合うものを探す過程です。

まとめ

三十日、九十日といった短い区切りを置きます。できたかどうかを自分で判定できる形にします。

一日十五分を小さく決めます。取れない日は三分でよいことにします。

区切りが最初から入っている教材を選ぶと、今日の量を自分で決めずに済みます。

最初の壁はどの分野にもあります。場所を知っておけば、そこで向いていないと判断せずに済みます。

人に見せる日を決めます。やめても誰も困らない状態が、独学の弱点です。