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冬に光熱費が上がる。暖房の見直しと寒波で止まったときの備え

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冬の電気代とガス料金が上がる理由と、続く対策の順番。あわせて、寒波で停電や断水が起きた日の備蓄と、電気の要らない熱源の持ち方も。

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十一月の請求書を見て、先月の倍近くになっていることに気づく。暖房を入れ始めた月は、毎年こうなる。そして毎年、来年こそ何とかしようと思って忘れる。

冬に出ていく金額は、暖房の使い方と契約の中身の両方で決まる。どちらか片方だけを直しても、思ったほど下がらない。あわせて、寒波で供給が止まった日に何もできない状態も、冬のあいだだけは現実的な話になる。

冬の使用量はどこで増えているか

まず、増えているのが電気なのかガスなのかを分ける。請求書を並べれば、どちらの使用量が跳ねているかはすぐ分かる。

暖房が電気なら電気側が、給湯や暖房がガスならガス側が伸びる。給湯は冬に水温が下がるぶん、同じ量のお湯を出すのに使う熱が増える。夏と冬でガスの使用量が二倍近く違うのは、これが理由だ。

時間帯も見ておく。朝いちばんに全部の暖房を同時に入れていると、その瞬間だけ大きな電力を使う。契約アンペアがぎりぎりだと、そこで落ちる。

一日の中で山ができる時間を知っておくと、対策の場所が決まる。

去年の同じ月と比べるのもいい。同じ寒さで使用量が増えているなら、機器が古くなって効率が落ちている可能性がある。比べる相手がないと、上がったことにすら気づけない。

細い丸太の山

暖房そのものの使い方を先に直す

設定温度を一度下げる、というのは効くが続かない。続くのは、仕組みで決まっている部分を直すほうだ。

隙間をふさぐ。窓と扉の下、換気口の周り。暖めた空気が抜けている場所は、手をかざせば分かる。断熱の工事まで踏み込まなくても、この程度で体感が変わる。

暖房を入れる範囲も見直す。人がいない部屋まで暖めていないか、使っていない時間に動いていないか。タイマーで切れるようにするだけで、無駄が減る。

サーキュレーターで空気を回すのも効く。天井付近にたまった暖かい空気を下ろすだけで、設定温度を上げずに済む。

エアコンのフィルターも冬前に洗う。目詰まりしたまま使うと、同じ暖かさを出すのに余計な電気を食う。掃除で数割変わることもあるので、費用のかからない対策としては筆頭になる。

契約の中身を冬のうちに見る

使い方を直しても、単価が高ければ限界がある。冬は使用量が多いので、単価の差がそのまま金額の差になって出てくる。

プロパンガスは料金表が公表されていないため、同じ地域でも家や事業所ごとに単価が違う。長く同じ会社と付き合っていると、いつのまにか高いままになっていることがある。

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電気のほうも、契約アンペアと料金プランを見る。冬だけ足りないなら、容量を上げるより使う時間をずらしたほうが安く収まることもある。

夜間が安いプランに入っているなら、湯を沸かす時間を動かすだけでも効く。逆に、昼にしか人がいない場所で夜間割引のプランに入っていると、割高な時間帯ばかり使っていることになる。

割って積んだ薪

停電と断水は同時に来る

冬の災害は、夏と性質が違う。停電すると暖房が止まり、断水すると給湯も止まる。寒い場所で電気も水も使えない時間が続くのは、それだけで危ない。

大雪で道が塞がると、外に買いに出ることもできない。数日は自分の家と職場にあるもので回すことになる。

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灯油やカセットボンベのように、電気が要らない熱源を一つ持っておく。ただし、屋内で使うものは換気の条件を必ず確かめる。冬の締め切った部屋での事故は毎年起きている。

水道管の凍結も冬だけの話だ。凍って割れると、復旧までのあいだ水が使えなくなる。露出している管に保温材を巻くのは、寒くなる前でないと手が悴んでできない。

職場に置く分と家に置く分は違う

同じ備えでも、中身は変わる。職場には人数分の水と、帰れなくなった人が一晩過ごせるものが要る。家には、家族の年齢に合わせたものが要る。

職場のほうは、置き場所を決めておくのが難しい。倉庫の奥にしまうと、いざというときに出てこない。人が普段通る場所に置く。

家のほうは、寒さ対策を厚めにする。毛布と使い捨ての暖かくなるもの、明かり。冬は暗くなるのが早いので、明かりの重要度が上がる。

賞味期限のあるものは、入れ替える日を決める。年に一度、暖房を入れ始める月に見ると忘れにくい。

車を使う人がいるなら、車にも少し積んでおく。雪で動けなくなったときに車内で過ごすことになるので、毛布と水と明かりがあるかどうかで状況が変わる。

春になる前にやっておくこと

暖房を切る時期に、その冬の使用量を記録しておく。翌年の冬に、比べる相手ができる。

契約を切り替えるなら、使用量が少ない春から夏のあいだが動きやすい。冬のさなかに手続きをすると、切り替えの日と検針日の関係で計算が面倒になる。

使わなかった備蓄を確認して、足りなかったものを書き出す。実際に停電した日があったなら、その日に困ったことを書いておく。

そして、隙間をふさいだ場所を覚えておく。来年また同じところが開く。

暖房器具そのものも、しまう前に見ておく。動きが鈍いもの、においが出るものは、次の冬まで待たずに買い替えを検討したほうがいい。寒くなってから壊れると、選ぶ余裕がなくなる。

よくある質問

Q. 設定温度を下げるのと、隙間をふさぐのはどちらが効きますか。

A. 続けやすさで言えば隙間のほうだ。温度を下げるのは我慢が要るので長続きしない。

Q. 冬に契約を切り替えても大丈夫ですか。

A. 供給が止まることはないが、使用量が多い時期は精算の計算が分かりにくくなる。急がないなら春以降がいい。

Q. 備蓄はどれくらいの量を持てばいいですか。

A. 三日分が最初の目安になる。大雪で孤立する地域なら、もう少し厚くする。

Q. 屋内で使える暖房器具の注意点は。

A. 燃焼するものは換気が要る。締め切ったまま使わないこと、就寝時は止めることを守る。

まとめ

まず、増えているのが電気かガスかを分ける。給湯は冬に必ず伸びる。

隙間をふさぎ、暖める範囲と時間を決める。設定温度の我慢より続く。

使用量が多い冬こそ、単価の差が金額に出る。契約の中身を一度見る。

停電と断水は冬に同時に来る。電気の要らない熱源と明かりを持っておく。

そして、職場と家で備えの中身を分ける。人数と年齢で必要なものが変わる。