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BUSINESS COLUMN

電源のない場所を見張りたい。方法ごとの向き不向き

公開 ・ 更新

資材置き場や工事現場のように電源も回線もない場所を見張る手段を、電池・太陽光・携帯回線の組み合わせで比べた。録画の保存期間、撮影範囲の告知、費用の目安をまとめた。

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資材置き場から、置いていた金属材が減っているという報告が上がりました。フェンスは越えられる高さで、夜間は誰もいません。カメラを付けたいところですが、その場所には電源も来ていなければ、インターネットの回線もありません。

電源と回線が無い場所を見張る手段は、この数年でかなり増えました。ただし、どの方式にも向き不向きがあり、選び方を誤ると数か月で運用が止まります。ここでは、電源と通信の確保の仕方、録画の残し方、費用の目安、そして撮影を行うときの配慮までを順に見ていきます。

まず、何を見たいのかを決める

同じ「見張る」でも、目的によって必要な機材が変わります。侵入があったことを後から確認したいのか、その場で気づいて駆けつけたいのか、単に人が近づきにくい状態を作りたいのか。この三つは、費用も構成もまったく違います。

後から確認するだけなら、録画さえ残ればよく、通信は最小限で足ります。その場で気づきたいなら、通知を飛ばすための通信が常時必要です。抑止が目的なら、目立つ位置に設置することと、警告の表示のほうが効きます。目的を一つに絞ってください。

建物の角に取り付けられた監視カメラ

電源の確保は、電池と太陽光の組み合わせで考える

電源が来ていない場所では、内蔵の電池で動く機器を使います。常時録画では数日しか持たないため、動きを検知したときだけ記録する方式にするのが一般的です。それでも冬場は電池の持ちが落ちるため、余裕を見た設計が要ります。

太陽光の板を併用すると、電池の交換の頻度を下げられます。ただし設置の向きと日照の条件に左右されるため、周囲に建物や樹木があると期待どおりに充電されません。設置の前に、その場所が一日にどれだけ日を受けるかを確かめてください。

通信は、携帯の回線を使うのが現実的

回線が無い場所では、携帯の回線を使う機器を選びます。通信の量に応じた料金がかかるため、常時の送信ではなく、検知したときだけ送る設定にします。電波の強さは場所によって差があるため、設置の前に現地で確認してください。

電源も回線も無い場所向けに、機器を借りて使える電源確保が難しい場所での監視にエコパワーカメラ【監視カメラレンタル】 のようなサービスがあります。買い取りではなく借りる形なら、初期の費用を抑えられ、期間が終われば返せます。工事の現場のように、数か月で終わる場所には向いた形です。契約の前に、最低の利用期間と、途中で場所を移せるかを確かめてください。

支柱に付いた二台の監視カメラ

録画をどこに残すかで、確認の手間が変わる

映像を機器の中の記録媒体に残す方式と、通信の先に送って保存する方式があります。前者は通信の費用がかかりませんが、機器が壊れたり持ち去られたりすると映像も失われます。後者は確実ですが、通信の量が増えます。

盗難のおそれがある場所では、重要な場面だけでも通信の先に送る構成にしてください。全部を送る必要はありません。動きを検知した前後の数十秒だけを送る設定にすれば、費用を抑えつつ証拠を残せます。

保存の期間と、見る人を決めておく

映像をいつまで残すかを決めてください。長く残すほど保存の費用がかかり、確認の手間も増えます。目的が後からの確認であれば、二週間から一か月が目安になります。事件性のある映像だけを別に保存する手順も決めておきます。

見る人も限定してください。誰でも見られる状態にすると、目的の外での利用が起きます。閲覧できる人を二人程度に絞り、確認した日付と理由を記録に残す運用にすると、後から説明ができます。

撮影していることを、掲示で知らせる

屋外に向けたカメラでは、写る範囲に人が入ります。撮影していることを示す掲示を出し、目的を明記してください。掲示は、抑止の効果もあります。近隣の敷地や公道が大きく写り込む向きは避け、必要な範囲に絞って設置します。

個人が特定できる映像は、扱いに配慮が要ります。取得の目的を決め、目的の外で使わないこと、保存の期間を定めることが基本です。判断に迷う場合は、公的な案内を確認するか、専門家に相談してください。

出入りの記録を台帳で持ち、映像と突き合わせる

映像だけでは、誰が正規に入ったのかが分かりません。出入りの記録を台帳で持っておくと、映像を確認する範囲を絞れます。紙の名簿を後から手作業で照合するより、入退の時刻がそのまま残る形のほうが早く終わります。

入退室の記録を扱う塾向けLINE入退室システム「LINE入退クラウド」30日間無料体験のような仕組みを使えば、誰がいつ入ったかが台帳の形で残ります。導入するときは、記録の対象者、保存の期間、通知の要否を決めてください。出入りの申請と承認まで同じ場所で扱うのか、施設の管理だけに限るのかも、先に社内で整理しておきます。

三か月使って、設定を見直す

設置してすぐは、検知が多すぎて通知が埋もれることがよくあります。風で揺れる草木、雨、光の反射。検知の感度と範囲を調整して、通知の数を実用的な水準に下げてください。調整しないまま放置すると、誰も通知を見なくなります。

三か月使ったところで、電池の減り方、通信の費用、通知の的中率を確かめます。目的に対して費用が見合わないなら、機器を減らす、あるいは目的を抑止に絞って構成を軽くする判断もあります。

よくある質問

Q. 電池だけでどのくらい持ちますか

A. 検知の回数と気温によって大きく変わります。動きの少ない場所で数か月、出入りの多い場所では数週間という差が出ます。残量の通知がある機器を選び、最初の一か月で実際の減り方を測ってください。

Q. 通信の費用はどのくらいかかりますか

A. 送る映像の量で決まります。検知したときだけ短く送る設定なら、月額は抑えられます。常時の配信を行うと大きく上がるため、目的が後からの確認であれば常時の送信は避けてください。

Q. 買うのと借りるのはどちらが得ですか

A. 使う期間で決まります。数か月で終わる現場なら借りるほうが総額は下がります。数年にわたって同じ場所を見張るなら、買い取りのほうが安くなることが多くなります。撤去と保管の手間も含めて比べてください。

Q. 敷地の外まで写ってしまう場合はどうしますか

A. 向きと画角を調整して、必要な範囲に絞ってください。どうしても写り込む場合は、その部分を隠す設定が使える機器を選びます。掲示による周知と併せて、目的の範囲での運用にとどめます。

まとめ

電源も回線も無い場所を見張るときは、まず目的を一つに絞ってください。後からの確認、その場での通知、抑止のどれを取るかで構成が変わります。

電源は電池が基本で、太陽光の併用で交換の頻度を下げられます。設置の前に、その場所の日照と電波の強さを実際に確かめてください。

録画は、機器の中だけに残すと持ち去られたときに失われます。検知した前後だけでも通信の先に送る構成にすると、費用を抑えつつ証拠が残ります。

保存の期間と閲覧できる人を決め、撮影していることを掲示で知らせてください。写る範囲は必要な部分に絞ります。

設置して三か月で、検知の感度、電池の減り方、通信の費用を見直します。通知が多すぎる状態を放置すると、誰も見なくなります。