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BUSINESS COLUMN

技術顧問を業務委託で置く。頼める範囲と契約の決め方

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月に一度の雑談で終わらせないために。困りごとを三行に書くところから始め、頼める範囲を線引きし、相手の探し方と契約で決める五項目までを並べました。

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社内に判断できる人がいない領域が出てきた。かといって、その分野の人を常勤で採るほどの仕事量でもない。

技術顧問という置き方は、この状態のために使われます。ただ、月に何万円かを払って月に一度話を聞くだけ、という形にして「効かなかった」と言う会社が多い。頼める範囲と、契約の決め方を並べます。

何を頼む相手なのかを決める

まず、こちらが何に困っているのかを言葉にします。

多いのは三つです。技術の選び方が分からない。作っているものが正しい方向に進んでいるか分からない。社内の技術者を育てる相手がいない。

三つは別の話です。選び方の相談なら短い期間で済みますし、育てる話なら年単位になります。ここを混ぜたまま頼むと、月一回の雑談で終わります。

決まったら、それを一枚に書きます。「困っていること」「その状態が続くと何が起きるか」「一年後にどうなっていてほしいか」。三行で足ります。

この一枚があると、相手を探す精度が変わります。無いまま探すと、経歴の立派な人を選んで終わります。

資料を広げた机

頼める範囲と、頼めない範囲

顧問に頼めるのは、判断の材料を出すことと、選択肢を絞ることです。

決めるのは、こちら側です。ここを渡してしまうと、決めた責任の所在が曖昧になり、うまくいかなかったときに誰も引き取れません。

手を動かしてもらうかどうかは、契約次第です。設計や実装まで入ってもらうなら、それは顧問ではなく業務委託の開発です。金額も体制も変わります。

社内の技術者への助言を含めるなら、その時間を明示します。「相談に乗ってください」で済ませると、際限がなくなるか、逆に何も起きないかのどちらかになります。

外部の立場だからこそ言えることを言ってもらう、というのも大事な役割です。社内の力関係の外にいる人が「それは無理です」と言えることに、金額ぶんの価値があります。

相手をどう探すか

紹介が最も早いのですが、紹介だけで探すと候補が一人になります。

独立して動いているIT・業務系のコンサルタントが登録している平均150万円/月以上のIT・SAPコンサル案件多数【IT Consultant Bank】 のような場では、経歴と関わった案件を見てから声をかけられます。会社名ではなく、実際に手を動かしてきた人を選べるのが利点です。

会う前に、書いた一枚を渡します。渡さずに会うと、相手は自分の得意な話をします。それが噛み合っていたかどうかは、三か月経たないと分かりません。

初回は、有償で二時間だけ相談する形にします。無料の面談だと、相手も本気の話をしません。二時間で噛み合わなければ、そこで終わりにできます。

候補は二人会ってから決めます。一人しか会わないと、比べる相手がいないまま決めることになります。

少人数の打ち合わせスペース

契約で決める五つ

契約書に落とすのは五つです。

月あたりの時間か回数。相談の方法。範囲に含めるものと含めないもの。期間と更新の扱い。そして、秘密として扱う情報の範囲。

時間の決め方でよくあるのは、月に二回の定例と、その間の質問への回答をまとめて含める形です。質問の回数に上限を置くかどうかは、双方で決めます。

月に何日という形で入ってもらいたい場合は、ハイクラス向けフリーのIT・SAPコンサル案件紹介【IT Consultant Bank】 のように稼働の条件から絞り込める場で探すほうが早い。顧問と業務委託の中間のような働き方をしている人が、いま増えています。

期間は六か月で切ります。一年で結ぶと、噛み合っていなくても半年余計に払うことになります。

金額は、時間あたりで割り戻した数字を必ず出します。月額だけ見ていると、実際には何をしてもらっているのか分からなくなります。

続けるかどうかの判断

三か月と六か月で見直します。

見るのは、こちらの判断が速くなったかどうかです。相談したあとに決められているなら効いています。相談したのに決まらないなら、渡している材料が足りないか、相手が合っていません。

社内に残ったものも見ます。顧問がいる間だけ回っている状態は、契約が切れた瞬間に元へ戻ります。

うまくいっている場合でも、依存しすぎないことです。同じ人に三年頼っていると、その人の見方しか社内に入らなくなります。

終わるときは、これまでの助言と判断の記録を残してもらいます。口頭だけのやりとりは、終わった瞬間に消えます。

社内での受け止め方を整える

外から人を入れると、既存の技術者が身構えます。

「自分たちのやり方が否定される」と受け取られると、助言が届きません。誰も口には出しませんが、態度に出ます。

だから、頼む前に理由を説明します。人が足りないのか、経験が足りないのか、外の目が欲しいのか。曖昧にすると、勝手な解釈が広がります。

顧問と話す場に、担当の技術者を必ず同席させます。伝聞で降りてくる助言は、たいてい形を変えて届きます。

そして、助言をそのまま指示に変えないことです。採るか採らないかを社内で議論する時間を挟むと、決めたことが自分たちのものになります。

採らなかった助言も記録に残します。理由まで書いておけば、一年後に同じ話が出たときに、状況が変わったかどうかで判断できます。

よくある質問

Q. 顧問と業務委託の開発はどう違いますか

A. 顧問は判断の材料を出し、選択肢を絞る役です。設計や実装まで入ってもらうなら別の契約で、金額も体制も変わります。

Q. 相手はどう選びますか

A. 困っていることを書いた一枚を渡し、有償で二時間の相談を二人ぶん行ってから決めます。一人しか会わないと比べられません。

Q. 契約期間はどれくらいですか

A. 六か月で切ります。一年で結ぶと、噛み合っていない場合に半年余計に払うことになります。

Q. 効いているかどうかは何で見ますか

A. こちらの判断が速くなったかどうかです。相談しても決まらないなら、渡す材料が足りないか相手が合っていません。

まとめ

困っていること、放置した場合、一年後の姿。三行の一枚を先に書きます。

頼めるのは材料を出すことと選択肢を絞ること。決めるのはこちらです。

経歴と関わった案件を見て選び、有償の二時間を二人ぶん行ってから決めます。

契約に書くのは、時間、方法、範囲、期間、秘密情報の扱いの五つです。

三か月と六か月で見直し、社内に何が残ったかを確認します。