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BUSINESS COLUMN

よその点数に振り回されない。自分の名前で場所を持つ

公開 ・ 更新

点数は投稿の数で大きく動きます。自分のドメインで持つ場所に何を載せるか、更新が続く形、書き込みへの向き合い方までを書いています。

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朝いちばんに口コミサイトを開いて、点数が〇・一下がっていることに気づきました。その日の仕込みのあいだ、ずっとそのことを考えていました。書き込みの内容は思い当たらず、誰が書いたのかも分かりません。

点数は他人が決めるもので、こちらでは動かせません。動かせるのは、自分の名前で持っている場所のほうです。どこに力を入れるかを、順に整理していきます。

点数の性質を知っておく

まず、点数がどう作られているかを知ってください。多くの場では、投稿の数が少ないほど一件の影響が大きくなります。

十件しかない状態で低い評価が一つ入れば、平均は大きく動きます。百件あれば、同じ一件はほとんど動かしません。

つまり、点数の上下は、店の状態より投稿の数で決まっている面があります。数字が動いたからといって、何かが悪くなったとは限りません。

見るなら、点数ではなく書き込みの中身を見てください。同じ指摘が三回出ていれば、それは直す価値があります。一回だけの指摘は、まず様子を見ます。

植物を置いた窓辺のテーブル

自分の場所を持つ意味

よその場に置いた情報は、その場の都合で見え方が変わります。並び順も、表示される項目も、こちらでは決められません。

自分のドメインで持っている場所なら、載せる内容も順番も自分で決められます。定休日、席数、持ち帰りの可否、駐車場の有無。聞かれることを、聞かれる前に書いておけます。

ここが埋まっていると、問い合わせの電話が減ります。減った電話の分だけ、手が空きます。

点数と違い、この場所は積み上がります。三年書き続けたページは、三年分の情報として残ります。

何を載せるかを決める

作り込む必要はありません。載せるものは決まっています。

場所、営業時間、定休日、連絡先、扱っているもの、価格の目安、写真が数枚。この七つがあれば、訪れる人の判断には足ります。

凝った演出より、営業時間が正確であることのほうがずっと役に立ちます。開いていると思って来た人が閉まっていた、というのがいちばん印象を落とします。

写真は、実際の店内と実際の商品にしてください。素材の写真をきれいに並べると、来たときの落差が生まれます。

更新が続く形にする

作った直後は更新されますが、三か月で止まります。止まる理由は、たいてい手間です。

更新する係を決めても、作業する機械が古くて重いと続きません。ブラウザから使えるWindowsの作業環境を月額で借りる仮想デスクトップサービス『XServer クラウドPC』 のような形にしておけば、店の古いパソコンからでも写真の差し替えができます。

更新する項目も絞ってください。営業時間の変更と、季節の品書きの二つだけで十分です。

全部を新しく保とうとすると、何も更新されなくなります。

名前は自分で持っておく

場所を自分で持つなら、名前も自分で押さえておいてください。ここだけは早い者勝ちです。

屋号のドメインは、思いついた日に確かめてください。空きの確認から取得まで数分で終わるお名前.com のようなところで、候補が空いているかを見るだけでも構いません。

名前は短く、読みやすく、口で伝えられるものにしてください。電話で「エヌ、オー、ハイフン」と説明する場面が必ず来ます。

似た名前が他にないかも見ておきます。同じ読みの店が近くにあると、取り違えが起きます。

すでに他社の商標として登録されている言葉を屋号に使うと、後から使えなくなることがあります。特徴的な造語を思いついたときほど、登録の有無を先に調べておいてください。判断が難しい場合は、弁理士に確かめるのが確実です。

アーチ窓のある無人の客席

書き込みへの向き合い方

事実と違う書き込みが入ることがあります。腹は立ちますが、順番があります。

まず、事実関係を自分の側で確認してください。日付、時間帯、担当者。記録が残っていれば、そこで判断できます。

事実と違うなら、その場の運営に削除を申し立てる手順があります。感情的な返信を先に書くより、手順に乗せるほうが早く済みます。

返信をするなら、事実だけを短く書いてください。読んでいるのは書いた本人ではなく、これから来る人です。

直接つながる手段を持つ

よその場を通じてしか客とつながっていないと、その場の方針が変わったときに全部が止まります。

自分の場所から、直接連絡が取れる手段を一つ用意してください。問い合わせの入り口でも、予約の受付でも構いません。

来てくれた人に案内するのも同じことです。次に来るときの入り口を、自分の側に持っておく。それだけで、他人の場の変更に振り回されなくなります。

一件ずつしか増えませんが、一度つながれば残ります。点数のように一晩で消えることはありません。

気にする対象を切り替える

最後に、見る数字を切り替える話です。点数を毎日見ても、やることは何も決まりません。

代わりに見るなら、自分の場所への訪問数と、問い合わせの件数です。この二つは、自分の行動で動きます。

週に一度、決まった曜日に見てください。毎日見ると、上下の幅に気を取られます。

そして、下がった週があっても慌てないでください。天気と季節と連休で、簡単に上下します。三か月の傾きだけを見れば十分です。

よくある質問

Q. 点数が下がったら何かすべきですか。

A. 同じ指摘が三回以上出ているかだけを見てください。一回きりの指摘に反応すると、方針が毎週変わります。

Q. 口コミの返信は必ず書くべきですか。

A. 必須ではありません。書くなら、事実だけを短く。読んでいるのは、これから来る人です。

Q. 自分でサイトを作る時間がありません。

A. 七項目だけを載せた一枚から始めてください。凝ったものより、営業時間が正確なほうが役に立ちます。

Q. ドメインはどんな名前がよいですか。

A. 短く、読みやすく、電話で伝えられるものです。似た名前が近くにないかも確かめてください。

まとめ

点数の上下は、投稿の数で大きく動きます。数字より、繰り返し出ている指摘を見てください。

自分のドメインで持つ場所は、積み上がります。よその場の都合で見え方が変わりません。

名前は思いついた日に確かめてください。ここだけは早い者勝ちです。

載せるのは七項目で足ります。演出より、営業時間が正確であることのほうが効きます。

そして、見る数字を切り替えてください。自分の行動で動く数字だけを、週に一度見ます。