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BUSINESS COLUMN

パソコンに水をこぼした。起動しない端末とデータの扱い

公開 ・ 更新

とっさに電源を入れ直したのが、いちばんやってはいけない手でした。復旧を頼む前の初動と、使えなくなった端末をデータ消去のうえ処分するまで。

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机の上でコップを倒しました。キーボードの隙間に吸い込まれていくのを、黙って見ているしかありませんでした。

とっさに電源を入れ直して、動くかどうか確かめました。あとで聞いたら、それがいちばんやってはいけない手でした。中の書類は三年ぶん入っています。壊れた事実より、その中身が戻るかどうかの話でした。

こぼした直後に、やってはいけないこと

助けようとした手が、とどめを刺します。

電源を入れ直す、ドライヤーで乾かす、振って水を出す。この三つは、どれも中の部品に通電と熱を加えます。やるべきなのは、すぐに電源を落とし、電源の線を抜き、可能なら電池を外して、そのまま動かさないことです。

乾いたように見えても、中は乾いていません。

書棚に並ぶ古い書籍

直すのか、中を取り出すのかを決める

同じ作業ではありません。

動く状態に戻すのが修理、中のデータを取り出すのが復旧です。部品を交換して直す過程で、中身が消えることがあります。どちらを優先するかを、預けるときに口頭ではなく書面で伝えてください。伝えなければ、直すほうが優先されます。

中身が要るなら、そう言わないと守られません。

水没と起動不良は、扱える先が限られる

近所の店で断られることがあります。

水をかぶった端末や、電源が入らない端末は、分解して基板から扱う作業になります。水没と起動不良を専門に扱う【PR】iPhoneデータ復旧・基板修理サービス【FIREBIRD】 のような復旧の店なら、こういう状態でも中の取り出しから相談できます。診断だけ先に受けて、費用を見てから決める形も取れます。

動くうちに、連絡先だけ控えておいてください。

費用の判断を、先に決めておく

見積が出てから悩むと、時間だけが過ぎます。

中に何が入っていて、無くなったら何日ぶんの作り直しになるか。これを金額に置き換えると、いくらまで払うかが決まります。三年ぶんの帳簿と、撮り直せない写真では、答えが違って当然です。判断の線を先に引いておいてください。

急いでいる自分は、たいてい高い方を選びます。

背表紙が並ぶ資料の棚

戻ってこない前提で、いまの端末を扱う

復旧が成功する保証はどこにもありません。

作った日のうちに、別の場所へ写しが残る形にしてください。手間が三手あると、忙しい日から抜けていきます。一手で入る形にすることが、続くかどうかの分かれ目です。写しが取れているかは、月に一度だけ開いて確かめます。

取ったつもりの写しが、いちばん危ない。

濡らさない置き方を、机の上で決める

対策は、道具より配置です。

飲み物は本体より低い位置に置く、蓋の付いたものにする、書類と重ねない。この三つで、こぼしても本体に届かなくなります。ノートを閉じて帰る習慣も効きます。買うものは何もありません。

事故は、置き方を変えるだけで減ります。

使えなくなった端末を、机の下に置かない

壊れた端末は、いつのまにか棚の奥に増えます。

置いておく理由は「中に何か入っているかもしれない」だけのことが多い。取り出す判断をした時点で、残すか手放すかを決めてください。判断しないまま置いた端末は、三年後も同じ場所にあります。

抱えたままの端末は、資産ではなく荷物です。

手放すときは、中を消してから

処分と情報の扱いは、同じ作業の中にあります。

壊れて起動しない端末でも、記録している部品は生きていることがあります。初期化ができない状態のものは、物理的に壊してもらうか、データ消去の証明を出してくれる先へ回してください。全国から宅配で送れるパソコン無料回収の【ライズマーク】 のような回収の窓口なら、買い取りが付くものと処分にする分を一度に片づけられます。

証明が出る形にしておくと、後の説明が楽です。

預ける前に、状態と中身を控える

渡してしまうと、何が入っていたか確かめられません。

いつ何をこぼしたか、そのあと何をしたか、中に何が入っていたか。この三つを紙に書いてから持ち込んでください。外観は写真に撮っておきます。どこまで戻ったかを後で判断するときの、唯一の手がかりになります。

伝えた内容が正確なほど、診断は早くなります。

家のパソコンでも、起きることは同じ

会社の話だと思っていると、家で同じことをやります。

家族の写真や、確定申告の書類が入っている端末も、水をかぶれば同じ状態になります。やることも同じで、電源を落として動かさない。家で使っている端末こそ、写しの置き場所を決めていないことが多い。

仕事と家で、手当ての中身は変わりません。

同じことが起きた日のために、書き残す

記憶は半年で薄れます。

何をこぼし、どう対応し、いくらかかり、何日止まったか。四行で構いません。次に同じことが起きたときに、この四行があるかないかで動き出しの速さが変わります。買う予備の台数も、この記録から決められます。

一度払った授業料を、二度払わないための作業です。

よくある質問

Q. 水をこぼした直後に何をしますか

A. 電源を落とし、線を抜き、可能なら電池を外して動かさないでください。入れ直しと乾燥がいちばん危険です。

Q. 修理と復旧はどちらを頼みますか

A. 中身が要るなら復旧を優先すると書面で伝えてください。直す過程で消えることがあります。

Q. 費用はどう判断しますか

A. 無くなったら何日ぶんの作り直しになるかを金額に直し、いくらまで払うかの線を先に引いてください。

Q. 起動しない端末は処分できますか

A. 記録している部品が生きていることがあります。データ消去の証明を出す先か、物理的に壊してくれる先へ回してください。

まとめ

こぼした直後の入れ直しと乾燥が、いちばん壊します。電源を落として動かさず、修理と復旧のどちらを優先するかを書面で伝えてください。水没と起動不良は扱える先が限られるので、動くうちに連絡先を控えておく。費用の線は、作り直しに何日かかるかで先に決めます。写しは一手で入る形にし、飲み物の置き方を変えるだけでも事故は減る。預ける前に、こぼした状況と中身を紙に控えて外観を写真に残す。使えなくなった端末はデータ消去の証明が出る先へ回し、起きたことを四行で書き残してください。同じ手当ては、家で使っている端末にもそのまま当てはまります。