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紙焼きの写真が色あせる。取り込んで、印刷し直して残す

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アルバムの写真が劣化する前に取り込んで残す手順です。取り込みのソフトの選び方と変換の順番、選んだものを印刷して一冊にまとめる方法、読み終えた本を手放す整理まで扱います。

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押し入れのアルバムを開いたら、二十年前の写真が全体に赤くなっていました。同じ箱に入っていた別の束は、そこまで変わっていません。

違いは、置いてあった場所でした。光の当たる棚に立てていたものと、箱の底にあったもの。同じ年に撮ったのに、残り方がまったく違います。何もしなければ、残っているほうも同じ道をたどります。

色が変わるのは、置き場所のせい

紙の写真は、光と湿気と温度で変わります。

窓際、押し入れの上段、外壁に面した部屋。この三つは避けてください。段ボールに入れて、家の中でいちばん温度の動かない場所に置くだけで、進み方がかなり変わります。袋に密封すると湿気がこもるので、風の通る箱のほうが安全です。

置き場所を変えるだけなら、今日できます。

全部を取り込もうとすると、始まらない

数千枚を前にすると、手が止まります。

一箱だけ、あるいは一年分だけと決めて始めてください。終わりが見えると進みます。全部やろうとして三年放置するより、三箱だけ終わっているほうがはるかにいい。残りは来年でも構いません。

始める前に、どの箱からやるかだけ決めてください。古いものほど傷みが進んでいるので、年の若いほうから始めるのが順当です。手が慣れてから、状態の悪いものに移ります。

選ぶ基準は、写っている人

写りの良さで選ぶと、後から後悔します。

ぼけていても、写っている人が誰か分かるものを残してください。風景や建物だけの写真は、後から見ても場所が分からず、結局は見返しません。家族に見せる前提なら、人が写っているものだけで足ります。

迷ったものは残す側に入れる。捨てる判断は後からでもできます。

古い写真を手に取る様子

選んだものは、一冊にまとめる

画面に置いただけでは、家族は見ません。

見返す形にしておくと、はじめて意味が出ます。余白の多い落ち着いた体裁で写真をまとめられるMUJIBOOKS(無印良品)推奨のフォトブック『BON』 のような冊子にすれば、棚に立てて置けます。三十枚から五十枚で一冊にして、年ごとに作るのが続けやすい。

一冊できると、次を作りたくなります。まず一冊を仕上げてください。

棚の本も、同じ日に整理する

写真の箱と本棚は、たいてい同じ部屋にあります。

置き場所を空けるなら、読み終えた本をどうするかも同時に決めてください。何度も開くものだけ紙で残して、残りは手放す。読み直したくなったときのために、電子書籍の書店を一つ決めておくと踏ん切りがつきます。蔵書をそろえておくこと自体が目的でないなら、この分け方で足ります。

写真の場所を作るには、本を減らすのがいちばん早い。

取り込みの設定を、先に決める

途中で設定を変えると、あとで揃いません。

大きさと形式を最初に決めて、最後まで同じにしてください。大きめに取り込んでおけば、小さくするのはいつでもできます。逆はできません。一枚だけ試して、画面と紙の両方で確かめてから本番に入ってください。

決めた設定は紙に書いて、作業する場所に貼っておきます。

開いたアルバム

印刷し直すなら、元より少し大きく

同じ大きさで刷ると、粗さが目立ちます。

取り込んだものは、元の紙より一回り大きい寸法で出したほうが自然に見えます。一枚から安く写真を印刷できるしろくまフォト のような窓口なら、百枚出しても大きな出費にはなりません。まず十枚だけ出して、色を確かめてから残りを頼んでください。

赤くなった写真は、色を戻す処理をしてから出すと見違えます。

変換のソフトは、一本にまとめる

用途ごとに別のものを入れると、設定が散ります。

写真の形式を変える、動画を切る、まとめて名前を付け直す。この程度の作業なら、多機能なもの一本で足ります。使い方を覚える手間も一度で済みます。無料のものを次々に試すより、一本を決めて学ぶほうが結局は速い。

ライセンスの範囲は、入れる前に確かめてください。

元の紙焼きは、捨てない

取り込んだから安心、とはなりません。

取り込みの設定を間違えていたことに、一年後に気づくことがあります。元の紙が残っていれば、やり直せます。場所を取るのは確かですが、選んだものだけでも残してください。捨てるのは、少なくとも一年は待ちます。

元の紙は、箱に年を書いて、温度の動かない場所へ。

家族に配る前に、写しを作る

分けたあとで壊れると、もう戻せません。

配る前に、必ず写しを一つ作ってください。作業は一度きりで、費用もほとんどかかりません。配ったあとに頼まれるほうが面倒です。写しは、自分の家とは別の場所に置いておくと安心できます。

誰に何を渡したかも、一枚に書いておいてください。同じものを二度渡すことも、渡し忘れることも防げます。

三年に一度、開けるかを確かめる

置いたまま放置すると、また同じことになります。

三年ごとに、いくつか開いてみてください。開けなくなっていたら、その時点で移し替えます。開くことを確かめていない写しは、無いのとほぼ同じです。作業は十分で終わります。

紙にした一冊は、この確認が要りません。そこが紙の強みです。

よくある質問

Q. 全部取り込むべきですか

A. 一箱、あるいは一年分と決めて始めてください。終わりが見えないと手が止まります。残りは来年でも構いません。

Q. 選ぶ基準は何ですか

A. 写っている人です。写りの良さで選ぶと後悔します。風景だけの写真は、後から見ても場所が分かりません。

Q. 取り込んだら元の写真は捨ててよいですか

A. 少なくとも一年は待ってください。設定の間違いに後から気づくことがあり、元があればやり直せます。

Q. 印刷し直すときの大きさは

A. 元の紙より一回り大きい寸法が自然です。まず十枚だけ出して色を確かめてから、残りを頼んでください。

まとめ

紙の写真は光と湿気と温度で変わります。まず置き場所を、温度の動かない場所へ移してください。取り込みは一箱ずつ、選ぶ基準は写っている人。選んだものは冊子にまとめて棚に立てておくと、家族が見返します。取り込みの設定は最初に決めて最後まで変えない。印刷し直すときは元より一回り大きく、十枚で色を確かめてから。変換のソフトは一本にまとめ、元の紙焼きは一年は捨てず、配る前に写しを作ってください。