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BUSINESS COLUMN

自社サイトが検索で出てこない。順位を自分で測り続ける

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見てもらえない原因は、直す前に測らないと分かりません。順位を継続して記録する仕組み、見る語の選び方、外に頼む線引きを整理しました。

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自社の名前で検索すれば、当然ながら一番上に出る。ところが、扱っている商品やサービスの名前で調べると、どこにも見当たらない。何ページめくっても出てこない。

サイトを作り直したほうがいいのか、業者に頼むべきなのか。判断しようにも、いまどのくらいの位置にいるのかを知らない。良くなったのか悪くなったのかも分からないまま、思いつきで手を入れることになる。測っていない状態で直すのは、体重計を持たずに減量するようなものだ。

何の語で見られたいのかを先に決める

やみくもに順位を測っても意味がない。自社にとって意味のある語を、先に決める。

決めるときの基準は、その語で調べた人が客になるかどうかだ。検索する人が多い語ほど競争は激しく、上がりにくい。数は少なくても、買う直前の人が使う語のほうが価値がある。

  • 自社の商品やサービスの一般名
  • 地域名と組み合わせた語
  • 困りごとの言い方
  • 比較や選び方を含む語
  • 自社の名前や商品名

十語から二十語ほど選ぶ。多すぎると見なくなるので、最初は絞る。

選んだ語は、決めた理由も一緒に書いておく。半年後に見直すとき、なぜその語を入れたのかが分からないと、外す判断もできない。

同業がどの語で出ているかも見ておく。同じ土俵に乗るのか、別の語で狙うのかは、そこで決める。

地域を絞った語は、狙いやすいわりに客に近い。全国を相手にしていない商売なら、まずそこから固める。大きな語で上位に食い込むより、確実に効く。

遠くまで続く山の稜線

手で調べても正確には測れない

自分で検索して確かめる方法には、二つの落とし穴がある。ひとつは、自分の閲覧の履歴が結果に影響すること。もうひとつは、続けられないことだ。

自社のサイトを何度も見ている端末で調べると、実際より上に出る。これで安心してしまうのが、いちばんよくある間違いになる。

そして、毎日十語を手で調べるのは続かない。二週間で止まり、記録も残らない。

端末や場所によっても結果は変わる。事務所の回線で調べたものと、外出先で調べたものが違うこともある。手作業で比べる限り、この差を取り除けない。

記録が残る形で測る

順位は日々動く。ある日だけ見ても、上がったのか誤差なのかが分からない。線で見る必要がある。

(自由テキスト)のように毎日自動で順位を記録してくれる仕組みを使えば、手を入れた日と動いた日の関係が見える。三か月ぶんの線があれば、季節による変動と、施策による変化を区別できる。

見るのは、毎日ではなくていい。週に一度、動いた語だけを確認する。大きく落ちた語があれば、そこで初めて原因を探す。

見る曜日を決めておくと続く。月曜の朝に十分だけ、と決めてしまえば、忙しい週でも飛ばさずに済む。

落ちたときに何を疑うか

順位が下がる理由はいくつかある。自社が何かを変えた、他社が何かを変えた、検索の仕組みが変わった。この三つを順に確かめる。

自社の変更は、記録があればすぐ分かる。いつ何を直したかを、順位の記録と同じ表に書いておく。

意図せず変わっていることもある。使っている仕組みの更新や、外部の部品の入れ替えで、表示の速さや構造が変わる。作業をしていないつもりの月ほど、記録が効いてくる。

他社が変わった場合は、実際に上位を見に行く。何が書かれているか、どのくらいの分量か。自社に足りないものが見える。

全体が同じ時期に動いていたら、検索の仕組みのほうが変わった可能性が高い。自社だけが落ちたのか、周りも動いたのかを先に見分ける。

霞んだ山の風景

直す場所は順位だけでは決まらない

順位が上がっても、押されなければ意味がない。表示された回数と、押された回数を並べて見る。

順位は高いのに押されていない語は、見出しや説明の文が合っていない。逆に、押されているのに問い合わせにならない語は、着いた先の内容が期待とずれている。

どこで落ちているのかによって、直す場所が変わる。順位を上げる作業に入る前に、この見極めをしておく。

押されているのに問い合わせにならない語は、そもそも狙う語がずれていることもある。調べている人が知りたいのは情報だけで、買う段階にない場合だ。

自社でやる範囲を決める

全部を自社でやろうとすると、本業が止まる。測ることと、文章を直すことは自社で持てる。設計の見直しや、仕組みの改修は外に頼むほうが早い。

外に頼むなら、何を約束してもらうかを先に決める。順位を保証する話には注意が要る。検索の順位は他社の動きにも左右されるため、確約できる性質のものではない。

費用対効果に特化した「SEOコンサルティング」サービスのように現状を見たうえで進め方を提案してくれる先に、まず診断だけ頼む方法もある。自社で直せる部分と、頼むべき部分の線が見える。

診断だけを頼む形なら、費用も期間も限られる。合わないと思えばそこで終われるので、初めて外に頼むときの入口として使いやすい。

効果が出るまでの時間を知っておく

直したその日に順位が動くことは、ほとんどない。数週間から数か月かかる。

短期で結果を求めると、次々に手を入れて、何が効いたのか分からなくなる。一度変えたら、しばらく置いて観察する。

同時に複数を変えないことも大事になる。文章と構成と設定を一度に直すと、効いたものが特定できない。一つずつ、間隔を空けて動かす。

続ける仕組みにする

担当が替わると測るのが止まり、また分からなくなる。誰が、いつ、何を見るかを決めておく。

月に一度、動いた語だけをまとめた紙を作る。一枚あれば、経営の判断にも使える。

数字だけでなく、その月に何をしたかも一行書き添える。半年たったときに、手を入れた回と動いた回の関係が読めるようになる。

よくある質問

Q. 自分で検索して確かめてはいけませんか。

A. 閲覧の履歴が結果に影響するため、実際より上に出ることがあります。記録が残る形で測ってください。

Q. 何語くらい見ればよいですか。

A. 十語から二十語で足ります。多すぎると見なくなり、続きません。

Q. 順位はどのくらいで上がりますか。

A. 数週間から数か月かかります。直した直後に動かないからといって、次々に手を入れないでください。

Q. 外に頼むべきですか。

A. 測ることと文章を直すことは自社で持てます。設計の見直しは頼むほうが早いことが多いです。順位の保証をうたう話には注意してください。

まとめ

検索で出てこない理由を探す前に、いまどこにいるのかを測る。測っていないと、直した効果も分からない。

意味のある語を十から二十決め、記録が残る形で毎日測り、週に一度だけ見る。落ちたときは、自社の変更、他社の変更、仕組みの変更の順に疑う。そのうえで、自社でやる範囲と頼む範囲を分ける。まずは、自社にとって意味のある語を五つ書き出すところから始めるといい。