暮らしと仕事のヒント

暮らし・仕事・サービス選びに役立つ実用コラム

BUSINESS COLUMN

広告にお金をかける前に。ウェブサイトとサーバーを整える

公開 ・ 更新

止めるか増やすかで迷うのは、受け皿の側が測れないからです。止める線を数字で決める方法と、広告費を払って人を送る先を自分のドメインとサーバーに置く理由を書いています。

本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

出稿を始めて三か月、毎月の請求は届くのに、問い合わせは月に一件のままです。止めるべきか、足りないから増やすべきか。判断がつかないまま四か月目に入ります。

判断がつかない原因は、たいてい広告そのものではありません。受け皿の側が測れない状態のままだからです。線の引き方と、先に整えておくべきものを順に並べます。

止める線を数字で決める

止めるかどうかは、始める前に決めておくのが正解です。始めてから決めようとすると、使った額が惜しくなって続けてしまいます。

決めるのは二つです。一件の問い合わせにいくらまで払えるか。そして、何か月それを下回ったらやめるか。

一件あたりの上限は、粗利から逆に出します。一件成約したときの粗利が十万円で、問い合わせの三件に一件が成約するなら、一件の問い合わせに払える額は三万円が上限です。実際にはその半分あたりで線を引きます。

繰り返し取引になる商材なら、一件目の粗利ではなく、二年ぶんで考えてよいです。ただしその場合は、実際に二年続いた割合を過去の実績から出してください。希望的な数字を入れると、線が線として機能しなくなります。

決めた線は紙に書いて、見えるところに貼っておきます。頭の中にあるだけの線は、請求書を見た日に動きます。

夕暮れの空に立つ電飾の看板

受け皿を先に見る

同じ広告でも、行き先のページ次第で結果は何倍も変わります。増やすか止めるかを考える前に、行き先を見てください。

見るのは三つです。開くのに何秒かかるか、携帯で読めるか、問い合わせの入り口が画面のどこにあるか。三秒以上かかるページは、内容にたどり着く前に閉じられています。

行き先を直す作業が止まっていることもあります。編集の画面を開くのに時間がかかる、画像を並べると固まる。そういう場合は、ブラウザから使えるWindowsの作業環境を月額で用意できるクラウド上にあなた専用のPCが作成できる仮想デスクトップサービス『XServer クラウドPC』 のような形にして、重い処理だけを外に出すと手が動くようになります。

借り物の場所に出稿しない

出稿の行き先が、無料のサービスや外部の登録型サイトの中にある場合、そこは自分の場所ではありません。

方針が変わって表示の形が変わっても、こちらから言えることはありません。サービスが終われば、そこまでに積み上げたものが一度に消えます。広告費を払って集めた人を、他人の敷地に案内していることになります。

自分のドメインを取ってレンタルサーバーを借りれば、行き先はこちらの裁量になります。法人の名義で契約でき、請求書での支払いにも対応する独自SSL付きレンタルサーバー「iCLUSTA+ byGMO」詳しくはこちら のような形なら、広告費と同じ経費の流れで処理できます。

費用の差も、実際には小さいものです。ドメインが年に千数百円、サーバーが月に千円前後。広告費の一日ぶんにも届きません。それでいて、積み上げたものが自分の手元に残ります。

広告を見た人は、必ず名前で検索し直します。そのときに出てくるのが自分のサイトなのか、他人の敷地の中の一ページなのかで、受け取られ方が変わります。

建物の外壁に掲げられた広告板

測れる形にしてから増やす

広告の良し悪しを測るには、どこから来た人が問い合わせたかが分かる状態が要ります。ここが無いまま増やしても、増やした結果が読めません。

やることは二つです。問い合わせの入り口を自分のサイトの中に置くこと。そして、届いた問い合わせに「どこで知りましたか」の欄を一つ足すこと。

電話で来る問い合わせも、受けた人が一言メモを残すだけで数えられるようになります。 完璧でなくて構いません。傾向が見えれば判断はできます。

広告以外の入り口を並べる

広告を止めるかどうかを迷うのは、他に入り口が無いからです。入り口が一本しかないと、止めた瞬間にゼロになります。

紹介、既存の取引先からの追加、検索、そして自分で書いたもの。この四つのうち、いま何本動いているかを数えてください。

広告だけが動いているなら、止める前に別の一本を育てるほうが先です。育つまでに数か月かかるので、止める判断はそのあとになります。

いちばん立ち上がりが早いのは、既存の取引先からの追加です。広告費をかけずに済むうえ、話が早い。しばらく連絡していない先を十社書き出すところから始めてください。

自分で書いたものが効いてくるのは半年から一年後です。遅いぶん、止めても消えません。広告と性質が違うので、両方を並べて比べないでください。

止めた後にすること

止めると決めたら、その月のうちに次の使い道を決めてください。浮いた予算は、決めておかないと別の場所に溶けます。

使い道の候補は、受け皿を直すこと、書いたものを増やすこと、既存の取引先に会いに行くこと。どれも即効性はありませんが、止まりません。

止めた記録も残します。いつ、いくら使って、何件来たか。次に出稿するときの起点になります。

一年後にもう一度試すなら、そのときは受け皿が変わっているはずです。同じ条件で比べられるように、当時の行き先の画面も控えを取っておいてください。

よくある質問

Q. 三か月で判断してよいですか。

A. 業種によります。検討の期間が長い商材なら、半年は見てください。ただし線は始める前に決めておきます。

Q. 予算を増やせば結果は増えますか。

A. 受け皿が同じままなら、比例はしません。行き先の表示速度と入り口の位置を直すほうが先に効きます。

Q. 行き先は無料のサービスのままでよいですか。

A. 試すあいだは構いません。広告費を払って人を送るなら、自分のドメインとサーバーに置いてください。

Q. 電話の問い合わせが数えられません。

A. 受けた人が一言メモを残す形で足ります。正確でなくても、傾向が見えれば判断はできます。

まとめ

止める線は、始める前に数字で決めてください。使った額が積み上がってからでは判断できません。

増やす前に受け皿を見ます。開くまでの秒数と、携帯での読みやすさと、入り口の位置。この三つです。

広告費を払って送る先は、自分のドメインとサーバーの上に置いてください。借り物の場所は、いつでも条件が変わります。

どこから来た人が問い合わせたかが分かる形にしてから増やします。測れないものは増やしても読めません。

そして、入り口を広告一本にしないこと。一本しかないと、止める判断そのものができなくなります。