BUSINESS COLUMN
高齢の人を採用する。仕事の切り出しと募集の書き方
公開 ・ 更新
応募が来ない、続かない。任せる範囲と書き方を実務の順で並べます。
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若い人の応募がまったく来ません。年齢を問わず募集してはどうか、という話が出ました。
ただ、これまで若手を前提に仕事を組んできました。何を任せられるのか、どう書けば応募が来るのか、社内で議論したことがありません。求人を出しても反応がないまま終わりそうです。どう組み立てればよいのかが分かりません。
任せる仕事を切り出す
今の仕事をそのまま出さないことです。
切り出し方は、一連の作業を工程に分けること、重い・高い・急ぐ工程を外すこと、判断や確認だけの工程を集めること、短い時間で区切れるものを選ぶこと、経験が効く工程を残すことです。
一連の作業を工程に分けます。
重い、高い、急ぐ工程を外します。
判断や確認だけの工程を集めます。
短い時間で区切れるものを選びます。
経験が効く工程を残してください。軽い作業だけを集めると、来た人がすぐ物足りなくなります。 誰でもできる単純な作業だけを集める。負担は軽くなります。
しかし、長年働いてきた人にとっては、物足りない仕事です。自分の経験が活きません。やりがいもありません。数か月で辞めます。配慮したつもりが、逆に働きます。
判断が要る工程、品質を見る工程、若手に教える工程。経験が効く部分を必ず含めます。体力の要る部分だけを外します。この組み合わせが、続けてもらえる形になります。

募集の条件を決める
曖昧なまま出すと、応募が来ません。
決めるのは、勤務の日数と時間帯、賃金と支払い方、契約の形と期間、必要な資格や経験、体力を使う場面の有無です。
勤務の日数と時間帯を決めます。
賃金と支払い方も決めます。
契約の形と期間も決めます。
必要な資格や経験も決めます。
体力を使う場面を正直に書いてください。隠して採ると、初日で辞められます。 「軽作業です」と書いて募集し、実際には重い物を運ぶ場面がある。
初日にそれが分かれば、その日で辞めます。採用にかけた時間も費用も無駄になります。しかも、本人にも迷惑をかけます。
「一日に数回、十キロ程度の箱を運ぶ場面があります」と具体的に書きます。応募は減るかもしれません。しかし、来た人は続きます。結果として、採用の効率は上がります。
書き方を変える
同じ内容でも、書き方で届き方が変わります。
変えるところは、年齢の表現に気をつけること、仕事の中身を具体で書くこと、一日の流れを載せること、始めやすさを伝えること、そして確認先です。
年齢の表現には注意します。求人での年齢制限は原則できません。
仕事の中身を具体で書きます。
始めやすさも伝えます。
表現の可否は、労働局や社会保険労務士に確認します。
一日の流れを載せてください。何時に何をするかが見えると、続けられるかを本人が判断できます。 「製造補助」という職種名だけでは、何をするか分かりません。
自分にできるかどうかも判断できません。だから、応募を控えます。特に、久しぶりに働こうとする人ほど、不安が先に立ちます。
「九時 準備と朝礼」「九時半 部品の検査」「十二時 昼休憩」といった形で、一日を書きます。休憩の時間も入れます。読んだ人が、自分の一日を想像できる形にします。
この書き方は年齢に関わりません。若い層も同時に採るつもりなら、20代に特化した営業職転職エージェント+【無双転職】
のような若手向けの紹介にも同じ一日の流れを渡すと、伝わり方がそろいます。

出す場所を選ぶ
若手向けの媒体だけでは届きません。
候補は、地域の掲示や広報、公共の職業紹介の窓口、紙の媒体、社員の紹介、取引先や近隣への声かけです。
地域の掲示や広報を使います。
公共の職業紹介の窓口も使います。
社員の紹介も有効です。
取引先や近隣への声かけもできます。
紙の媒体を外さないでください。ネットだけに絞ると、見ていない層に届きません。 求人はネットで探すもの、という前提で媒体を選びます。
しかし、その前提に当てはまらない層があります。地域の情報誌、店頭の掲示、公共の窓口の紙。これらで探す人がいます。ネットだけでは、その層に届きません。
費用も、ネットの媒体より安いことがあります。地域の広報は無償の場合もあります。複数の媒体に出し、応募の経路を記録します。効いた媒体が分かります。
面談で確かめることを決める
聞き方を間違えると問題になります。
確かめるのは、できる作業とできない作業、働ける日数と時間、通勤の手段、続けるうえで不安なこと、そして聞いてはいけないことです。
できる作業とできない作業を確かめます。
働ける日数と時間も確かめます。
通勤の手段も確かめます。
続けるうえで不安なことも聞きます。
聞いてはいけないことを先に決めてください。面談する人によって聞く内容が変わると、苦情の原因になります。 家族構成、持病、通院の有無。世間話のつもりで聞いてしまうことがあります。
しかし、採用の場面での質問は、判断に使われたと受け取られます。差別的な取り扱いとして問題になり得ます。しかも、聞いた本人に悪気はありません。
聞く項目を一覧にし、面談する全員に配ります。それ以外は聞かない、と決めます。「業務に必要な範囲」という基準を、具体的な項目に落としておきます。
この一覧は、紹介の会社に渡す条件書にもそのまま使えます。営業のように経験の差が出る職種を任せるなら、営業職経験者が徹底サポート!20代営業特化の転職支援【Pivotal Career】
のように職種を絞った紹介へ、先に見せてください。
入った後の受け入れを整える
採って終わりにしないことです。
整えることは、教える担当を決めること、手順を紙でも渡すこと、最初の一か月の予定、困ったときの聞き先、慣れるまでの作業量です。
教える担当を決めます。
最初の一か月の予定も示します。
困ったときの聞き先も決めます。
慣れるまでの作業量も調整します。
手順を紙でも渡してください。画面だけで覚える前提にすると、聞き直せずに止まります。 手順が画面の中にあり、そこを見て覚える形になっている。
操作に慣れていなければ、開くこと自体が難しくなります。何度も聞くのも気が引けます。結果として、覚えられないまま作業します。間違いも増えます。
紙の手順書を用意します。手元に置けます。書き込むこともできます。画面の手順書があっても、印刷したものを渡します。この一手間が、定着を左右します。
続かない理由を拾う
辞めた理由を残します。
拾うことは、何日で辞めたか、辞めた理由、作業のどこがつらかったか、説明と実際の差、次に変える点です。
何日で辞めたかを記録します。
辞めた理由も聞きます。
作業のどこがつらかったかも聞きます。
次に変える点も書きます。
説明と実際の差を確かめてください。求人の書き方が実態と違うと、採るたびに同じことが起きます。 三人続けて、一か月以内に辞めた。この場合、本人たちの問題ではありません。
求人で説明した内容と、実際の業務が違っています。しかし、社内では「最近の人は続かない」という話になります。原因が特定されません。
辞めた人に、「求人の説明と実際で、違うと感じた点はありましたか」と聞きます。一つでも出てくれば、そこが原因です。求人の記載を直します。この確認が、次の採用を変えます。
よくある質問
Q. 何を任せればよいですか。
A. 体力の要る部分だけを外し、判断や品質を見る工程は残してください。軽作業だけでは物足りません。
Q. 求人に年齢を書けますか。
A. 原則として年齢制限は書けません。表現の可否は労働局や社会保険労務士に確認してください。
Q. どこに出せば届きますか。
A. 地域の広報や店頭の掲示など、紙の媒体も併用してください。費用も安いことがあります。
Q. 面談で聞いてはいけないことは。
A. 聞く項目を一覧にして、面談する全員に配ってください。それ以外は聞かないと決めます。
まとめ
体力の要る工程だけを外し、経験が効く工程は残すこと。
体力を使う場面を、具体的な数字で正直に書くこと。
求人に一日の流れを、時刻付きで載せること。
紙の媒体を含めて複数に出し、応募の経路を記録すること。
そして、辞めた人に「求人と実際の違い」を聞くこと。
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