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BUSINESS COLUMN

大人になってから楽器を学ぶ。続けるための時間の作り方

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役に立つかどうかを外して、大人が趣味を一つ持つ話です。習い事として教わる形の選び方と、休みの日ではなく平日の夜に時間を置くこつを見ます。

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物置から、二十年前のギターが出てきました。弦は錆びていましたが、本体は無事でした。

学生のころに少し触って、そのまま置いていたものです。試しに音を出してみたら、思っていたより指が覚えていました。もう一度やってみようかと思いましたが、いまから始めて何になるのか、という気持ちもあります。仕事でも使いませんし、人前で弾く予定もありません。

何にもならなくていい

大人が新しいことを始めるとき、まず「何の役に立つか」を考えます。役に立たないと分かると、始める理由が無くなります。

仕事に直結しないものは、そこで全部消えます。だから大人の趣味は減っていきます。

役に立つかどうかを判断の材料から外すと、選べるものが一気に増えます。面白いかどうかだけで決めていい領域が、生活の中に一つあってよいはずです。

もっとも、結果として役に立つことはあります。手を使うものは、頭の使い方が仕事と違うので、切り替えになります。

人と会う機会も増えます。仕事以外で知り合う相手は、利害が無いぶん気楽です。ただ、それを目的にすると続きません。あくまで結果です。

独学で止まる場所は決まっている

一人で始めると、たいてい二週間から一か月で止まります。止まる場所も決まっています。

最初は音が出ること自体が面白いので進みます。ある程度できるようになると、次に何をすればいいか分からなくなります。

積もった落ち葉

ここで教える人がいると、次の一歩が示されます。示されれば続きます。独学が悪いのではなく、道が見えなくなるだけです。

教わる形を選ぶ

大人が習うときに気にするのは、下手なところを見られることです。子どもと違って、恥ずかしさが先に立ちます。

だから、一対一で見てもらえる形が向いています。周りと比べられないぶん、続けやすくなります。

Beeミュージックスクールの【ボーカルスクール】無料レッスン体験募集は歌や楽器を個別に教える教室で、大人が仕事帰りに通える時間帯を選べます。まったく触ったことのない人と、昔やっていた人とで進め方を変えてもらえます。

体験の場では、上達の速さより講師との相性を見ます。週に一度、その人と一時間過ごすことになります。合わない相手だと、上手くなっても通うのが嫌になります。

時間をどこに置くか

続くかどうかは、才能ではなく時間の置き場所で決まります。空いた時間にやろうとすると、空いた時間は来ません。

曜日と時刻を決めます。予定として入れてしまえば、他の用事はその周りに寄ります。

一回の長さは短くて構いません。三十分でも、週に一度あれば形になります。長くやろうとすると、取れない週が出て、そのまま止まります。

休みの日にまとめてやるより、平日の夜に少しずつのほうが続きます。休みの日は、他の用事に取られやすいためです。

夜に音を出せない住まいなら、音量を落とせる形を探します。制約を先に潰しておかないと、始めてから毎回悩むことになります。

形に残すと続く

半年ほど続けたら、一度形に残してみます。録音でも、動画でも構いません。

細かな落ち葉の地面

自分で聴くと、思っているより粗が見えます。それが次の課題になります。上手くなったところも、同時に分かります。

作ったものをきちんとした形に仕上げたくなったら、外の手を借りる方法もあります。(自由テキスト)は自分で作った曲を仕上げてもらえるサービスで、無料の相談から始められます。趣味の範囲で作ったものでも、形になると残ります。

人に聴かせるかどうかは自由です。残すこと自体に意味があります。

やめてもいい

続かなくても構いません。半年やってやめたなら、半年ぶんの経験が残ります。

やめるときに、道具は手放さないでおきます。数年後にまた触りたくなることがあります。物置から出てきたギターがそうでした。

一度離れて戻ると、前より進みが速いことが多いです。休んでいる間に、耳のほうが育っていることがあります。

やめる理由も、たいてい飽きたからではありません。生活のほうが変わっただけです。落ち着けば、また戻れます。

再開の条件を決めておくのも手です。次の誕生日に、また触ってみる。それだけで十分です。

道具をどこまでそろえるか

始めるときに、良い道具をそろえるべきかで迷います。答えは、どちらでも構いません。

安いもので始めても、続く人は続きます。ただし、明らかに扱いにくいものは避けます。音が出にくい、手が痛くなる、すぐ狂う。こういうものは、上達を止めます。

中古で十分な種類もあります。作りがしっかりしているものは、古くても直せば使えます。

置き場所も先に決めます。しまい込むと、出すのが面倒になって触らなくなります。手を伸ばせば届く場所に置いておくのが、いちばん効く工夫です。

買い足したくなるのは、たいてい上達が止まったときです。道具を替えても止まりは解けません。そういうときこそ、教える人に一度見てもらいます。

手入れの仕方も、始めるときに一度習っておきます。放っておくと、道具のほうが先に駄目になります。触るたびに数分かけるだけで、何年も持ちます。

よくある質問

Q. 大人から始めても上達しますか

A. します。子どもより理屈で覚えられるぶん、進みが速い部分もあります。ただし、指が動くようになるまでの時間は必要です。

Q. 独学ではだめですか

A. だめではありませんが、二週間から一か月で次に何をすればいいか分からなくなります。そこを示してもらえると続きます。

Q. どのくらいの頻度でやればいいですか

A. 週に一度、三十分でも形になります。曜日と時刻を決めてください。空いた時間にやろうとすると、空いた時間は来ません。

Q. 発表の場は必要ですか

A. 必要ありません。ただ、半年に一度録音して残すと、自分の変化が分かって続けやすくなります。

まとめ

役に立つかどうかを判断の材料から外します。面白いかどうかだけで決めていい領域を一つ持ちます。

独学は二週間から一か月で止まります。次の一歩を示してもらえると続きます。

一対一で見てもらう形が大人には向いています。上達の速さより相性を見ます。

曜日と時刻を決めます。半年に一度は形に残して、やめるときも道具は手放さないでください。