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BUSINESS COLUMN

介護の仕事で体を壊さない。腰痛と睡眠を守りながら働く

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現場を辞める理由は、給料より先に体のことが出てきます。腰への負担の減らし方、夜勤と睡眠の折り合い、資格を取って働き方を変える道筋までを並べました。

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介護の現場で働く人が辞める理由を聞くと、給料より先に体のことが出てきます。腰痛と、夜勤で崩れた睡眠。この二つです。

体を壊してから休むと、復帰までが長くなります。休職の規程が整っていない職場も多く、そのあいだの扱いも曖昧なままです。壊れる前に、働き方のほうを組み替える話をします。

腰への負担は動き方で変わる

持ち上げる動作は、力ではなく姿勢で決まります。膝を曲げずに腰から折る動きを一日に何十回も繰り返せば、腰痛は時間の問題です。

体を近づけてから動かす、というだけで負担がかなり違います。距離が離れるほど腰にかかる力が増えるためです。

移乗の補助具が職場にあるなら、面倒でも使います。出すのに三十秒かかっても、腰を痛めて三か月休むよりは短いです。

一人でやらない、と決めておくことも要ります。呼べば来る体制になっているかどうかは、職場を選ぶときの判断材料になります。

痛みが二週間以上続くようなら、湿布でしのがずに整形外科で診てもらってください。原因が別のところにあることもあります。

雪の結晶の飾り

夜勤と睡眠をどう折り合わせるか

夜勤明けにそのまま昼まで寝ると、その日の夜に眠れなくなります。明けは短く仮眠して、夜に通常どおり寝るほうが戻りが早いと言われています。

明けの日に用事を詰め込むのは避けます。判断力が落ちている自覚が持てないのが、この状態の厄介なところです。

連続の夜勤が月に何回あるかは、求人票を見れば分かります。書いていない場合は面接で聞きます。答えられない職場は、そこの管理が緩いということです。

睡眠が崩れた状態が続くと、体調不良として出る前に気分のほうに来ます。眠れない日が続くようなら、早めに医療機関に相談してください。

感染を持ち込まない、持ち帰らない

利用者と接する仕事は、感染の管理が仕事の一部です。自分が持ち込む側にも、持ち帰る側にもなります。

手洗いと換気の徹底は基本ですが、それ以上に効くのは「調子が悪い日に休める体制」です。休めない職場では、無理をした一人から広がります。

冬場は特に、家族に高齢者や小さな子どもがいる人ほど気を遣います。着替えを職場でするだけでも、持ち帰りの機会は減ります。

自分が休んだときに回るかどうかは、人手の余裕の問題です。常に定員ぎりぎりの職場は、誰かが休んだ瞬間に全員の負担が増えます。

働く場を選び直すなら、そこを見ます。全国に施設を持ち介護職の求人を通年で出している(自由テキスト)のようなところなら、勤務地や夜勤の有無を変えた同じ職種の募集を並べて比べられます。

雪をかぶった枝葉

資格を取ると働き方の選択肢が増える

同じ現場でも、持っている資格で任される範囲と手当が変わります。夜勤の回数を減らしても収入を保てる道が出てきます。

無資格から始めた人が次に取るのは実務者研修です。ここを終えると、たん吸引などの範囲が広がり、国家試験への道もつながります。

働きながら通う前提で組まれた講座なら、夜間や通信を組み合わせて半年ほどで終えられます。国家試験の合格に力を入れて実務者研修を開いている(自由テキスト)のような講座は、通学の日数がどれだけ要るかを先に示してくれるので、シフトと重ねて考えられます。

費用は自分で払う前提で見積もりますが、職場が一部を負担する制度がある場合もあります。申し込む前に総務へ確認します。

体を守れる職場かどうかを面接で見る

聞くべきことは三つです。一人あたりの担当人数、夜勤の連続回数、休んだときの代替の入り方。

数字で答えられる職場は管理ができています。「人によります」で終わる職場は、実態が把握できていません。

見学をさせてもらえるなら、移乗の場面を見ます。補助具が使われているか、二人で対応しているかが分かります。

働いている人の年齢の幅も見ます。長く続けられる職場かどうかは、そこにいちばん表れます。

家族の介護と自分の仕事を両立させる

働きながら親を介護する立場になる人も増えています。この場合、崩れるのは体より先に予定です。

最初にやるのは、地域包括支援センターへの相談です。何が使えるかを自分で調べるより、窓口で聞いたほうが早く済みます。

会社には早めに伝えます。隠したまま急に休むほうが、周りの受け止め方は悪くなります。介護のための休みの制度がある会社もあります。

自分ひとりで抱えると、睡眠が削られて先に自分が倒れます。使える手を全部使ってから、足りないぶんを自分でやる順番にします。

介護の経験がある人が、そのまま介護の仕事に就く例もあります。現場を知っているぶん、面接での説得力は強くなります。

よくある質問

Q. 腰痛が出たら仕事を変えるしかありませんか

A. 動き方と体制の見直しで続けられることもあります。まず整形外科で原因を確かめ、そのうえで職場に配置の相談をしてください。

Q. 夜勤のない働き方はありますか

A. 通所やデイサービスなら日勤中心の求人があります。収入は下がることが多いので、資格の取得と組み合わせて考えます。

Q. 実務者研修は働きながら終えられますか

A. 通信と通学を組み合わせる形が一般的で、半年ほどが目安です。通学が必要な日数を先に確かめてシフトと重ねてください。

Q. 未経験から介護の仕事に就けますか

A. 無資格から始められる求人はあります。入ってから初任者研修、実務者研修と進む道筋が一般的なので、応募の段階で研修の支援があるかを確かめてください。

Q. 体調不良で長く休むとき、給与はどうなりますか

A. 職場の規程と、健康保険の傷病手当金の対象になるかで変わります。就業規則を確認し、判断がつかなければ社会保険労務士に相談してください。

まとめ

腰痛は力ではなく姿勢と距離で決まります。補助具を出す三十秒を惜しまないことです。

夜勤明けは短く仮眠して、夜に通常どおり寝ます。連続の夜勤の回数は求人票と面接で確かめます。

感染の管理でいちばん効くのは、調子が悪い日に休める人手の余裕です。

実務者研修を終えると任される範囲と手当が変わります。夜勤を減らしても収入を保つ道になります。

面接では担当人数・夜勤の連続回数・休んだときの代替を、数字で答えられるかどうかを見ます。