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BUSINESS COLUMN

窓が開けられない、風が通らない

公開 ・ 更新

換気をしたくても、構造や周囲の事情で開けられないことがあります。原因の切り分け、手当ての順番、費用の小さい方法から試す形を整理しました。

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事務所の窓が、開かないまま何年も経っています。

はめ殺しの窓が並んでいて、開くのは奥の一箇所だけです。夏は空調に頼りきりで、空気がこもります。においも抜けません。窓を替えるとなると工事になり、費用も分かりません。

こもる原因を分けて考える

窓だけの問題ではありません。

分けて見るのは、外気が入る経路がないこと、空気が抜ける経路がないこと、空調の吹き出しの位置、間仕切りで流れが止まっていること、人の密度、においの発生源です。

入口と出口の両方が要ります。一箇所だけ窓を開けても空気は流れません。 反対側に抜ける経路を作ると、同じ開口でも体感が変わります。

そして、間仕切りで流れが止まっていないかも見てください。

空調の吹き出しの位置も、風の流れを決めています。

人の密度も、こもり方に直接影響します。

においの発生源も、換気とは別に手当てが要る場合があります。

光の差し込むブラインド

費用のかからない手から試す

工事の前にできることがあります。

試すのは、扉を開けて経路を作る、扇風機で空気を送る、間仕切りの高さを下げる、荷物で塞いだ開口を空ける、換気扇の運転の時間を延ばす、フィルターを掃除することです。

換気扇のフィルターを掃除してください。目詰まりで能力が落ちている例が多くあります。

掃除だけで風量が戻ることがあり、費用はかかりません。

扇風機で空気を送る形も、経路さえあれば効きます。

荷物で塞いだ開口も、空けるだけで変わります。

換気扇の運転の時間も、延ばして様子を見てください。

換気の設備を確かめる

あるのに動いていない場合があります。

確かめるのは、換気扇の位置と台数、運転しているか、給気の口が塞がれていないか、空調に換気の機能があるか、運転の時間の設定、点検の履歴です。

給気の口が塞がれていないかを見てください。寒いからと塞いだまま、そのままになっている例が多くあります。

排気だけを回しても、空気は入りません。

空調に換気の機能がある場合も、設定を確かめてください。

運転の時間の設定も、業務の時間に合っているかを見ます。

点検の履歴も、何年も行っていない場合は業者に相談してください。

窓を替える場合の選択肢を知る

全部を交換しなくても済みます。

方法は、開く窓に交換する、内側にもう一枚入れる、一部だけ開閉できるようにする、通風の小窓を足す、換気の設備を追加する、建物の管理者に相談することです。

内側にもう一枚入れる方法は工事が軽く済みます。断熱にも効くため、暑さ寒さの改善と兼ねられます。

外壁に手を入れない形なので、賃貸でも相談しやすい方法です。

一部だけ開閉できるようにする形も、費用を抑えられます。

通風の小窓を足す形も、開口が小さければ工事が軽く済みます。

換気の設備を追加する形も、窓を触らずに解決できます。どの工事にするか自分で決めきれないなら、リフォームするならリフォームガイドに今の状態を伝えて、窓を替える案と換気設備を足す案の両方を出してもらうところから始めてください。

閉じたブラインドの羽根

賃貸なら先に確認する

勝手に工事できません。

確かめるのは、契約書の造作に関する条項、貸主の承諾が要る範囲、原状回復の扱い、費用の負担、共用部に関わるか、管理会社の窓口です。

共用部に関わるかを先に確かめてください。外壁やサッシは共用部として扱われる場合があります。

窓を替える工事は、多くの場合で貸主の承諾が必要です。

原状回復の扱いも、退去のときに響きます。

費用の負担も、貸主と分担できる場合があります。

管理会社の窓口も、早い段階で確かめておいてください。

見積を比べる形を作る

条件をそろえて出してもらいます。

そろえるのは、対象の窓の数と寸法、求める性能、工事の時期、営業を止められない時間、廃材の処分の扱い、保証の内容です。

廃材の処分の扱いを見積に入れてください。後から追加になる項目の代表です。

古いサッシや建具の処分費が別立てになっていないかを確かめてください。

求める性能も、断熱か遮音か通風かを明確にします。

営業を止められない時間も、先に伝えておいてください。

保証の内容も、年数と範囲で比べます。一社だけでは高いか安いかの判断がつかないので、(自由テキスト)のように同じ条件で複数社に出させる形を使い、金額と保証を並べて見てください。

空調との兼ね合いを考える

換気と冷暖房は反対を向きます。

考えるのは、外気を入れる時間帯、空調の効率への影響、設定の温度、季節による使い分け、電気の使用量、社員の体感です。

季節で使い分ける前提で考えてください。中間の時期は窓を開け、真夏と真冬は設備で換気する形が現実的です。

すべてを一つの方法で賄おうとしないことです。

外気を入れる時間帯も、朝と夕に絞れば効率が落ちません。

電気の使用量も、前後で比べておいてください。

社員の体感も、席の位置によって違います。

効果を確かめてから広げる

一箇所から試します。

やるのは、一部屋だけ先に手を入れる、前後で体感を聞く、温度と湿度を測る、電気の使用量を比べる、効果があれば広げる、なければ原因を考え直すことです。

前後で社員に聞いてください。数値が変わらなくても、体感が改善することがあります。

逆に、数値は改善したのに寒いという声が出ることもあります。

両方を見て判断してください。

温度と湿度も、同じ時刻に測って比べます。

効果がなければ、原因の分け方から考え直してください。

空気がこもる状態は、集中力にも体調にも影響します。費用のかからない手から順に試して、効いた分だけ広げていけば、大きな工事をせずに改善できる場合が多くあります。

よくある質問

Q. 窓を開けても空気が流れません。

A. 入口と出口の両方が要ります。反対側に抜ける経路を作ってください。

Q. 費用をかけずにできることは。

A. 換気扇のフィルターの掃除です。目詰まりで能力が落ちている例が多くあります。

Q. 工事は大がかりになりますか。

A. 内側にもう一枚入れる方法なら軽く済みます。断熱にも効き、賃貸でも相談しやすい形です。

Q. 賃貸で工事できますか。

A. 契約書を確かめてください。外壁やサッシは共用部として扱われる場合があり、貸主の承諾が要ります。

まとめ

入口と出口の両方が要ります。一箇所では流れません。

換気扇のフィルターと給気の口を先に確かめること。費用は不要です。

窓は内側にもう一枚入れる方法から検討してください。軽く済みます。

賃貸なら共用部に関わるかを先に確認すること。承諾が要ります。

そして、一部屋から試して効果を確かめること。