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入れ替えたPCの処分をどう回すか。データ消去の証跡と社内ルールの作り方

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使わなくなったPCが倉庫に積み上がる前に。データ消去の方法と証跡の残し方、回収の依頼先、資産管理台帳との突き合わせまで、処分フローの作り方をまとめます。

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入れ替えで外したPCが、倉庫の隅に積み上がっている。捨てていいのか分からないので、とりあえず置いてある。中に何が入っているかも、もう誰も覚えていない。

この状態は、場所を取るだけでなくリスクでもあります。会社のPCには、顧客の情報も、業務の資料も、認証情報も残っています。この記事では、入れ替えたPCの処分を「その都度考える」状態から「フローとして回る」状態にするための決めごとを整理します。

なぜ溜まるのか

処分が進まない理由です。

多いのは、データを消してよいか判断できる人がいない、消す方法が分からない、資産として計上されていて勝手に処分できない、回収の依頼先が決まっていない、まだ使えるかもしれないという保留、担当が決まっていないことです。

どれも「誰かが決めればよいだけ」の話ですが、決める人が決まっていないため止まります。フローと担当を決めるだけで動き出します。

消す方法が分からないという理由も、手順を一度作れば解消します。

資産として計上されている場合は、経理を巻き込む必要があります。

回収の依頼先も、決めておかないと毎回探すことになります。

「まだ使えるかもしれない」という保留も、判断の基準があれば止まりません。

処分フローの五つのステップ

回る形にするための段階です。

決めるのは、回収する、台帳と突き合わせる、データを消去する、行き先を決める、記録を残す、担当を割り当てることです。

回収は、使用者から返却され、保管場所に集まるまでです。返却の期限と、誰が受け取るかを決めてください。

台帳との突き合わせでは、管理番号を確認し、資産台帳の状態を返却済みに更新します。ここを飛ばすと、後で何が処分済みか分からなくなります。

データの消去は、方法と証跡の残し方を決めます。

行き先は、廃棄するか、下取りや買取に出すか、社内で再利用するかを決めてください。

記録には、いつ、どの端末を、どう処理したかを書きます。台帳との突き合わせと記録が抜けやすい部分です。

保管された段ボール箱と棚

データ消去の方法と選び方

いちばん判断が必要な部分です。

選べるのは、初期化、専用の消去ソフト、物理的な破壊、暗号鍵の破棄、証明書の発行、社内で行うか外部に頼むかです。

初期化は、OSの機能で工場出荷状態に戻します。手軽ですが、これだけでは復元される可能性があると言われます。

社内で再利用する場合には十分でも、外部に出す場合には不安が残ります。

専用の消去ソフトは、記録領域を上書きする方式です。時間はかかりますが、確実性は上がります。消去の完了を記録として出力できるものもあります。

物理的な破壊は、ストレージを取り出して破壊します。もっとも確実ですが、端末を再利用できなくなります。外部の業者に依頼すると、破壊証明書を発行してもらえることがあります。

目安として、社内で再利用するなら初期化、外部に売却や譲渡するなら消去ソフト、説明が必要な情報を扱っていたなら物理破壊と証明書です。暗号化されたストレージなら、暗号鍵の破棄という考え方もあります。

証跡をどう残すか

言うだけでは説明できません。

残すのは、消去ソフトが出力する完了ログ、業者が発行する消去証明書や破壊証明書、社内の台帳への記録、管理番号と製造番号、消去した日と方法、実施者と行き先です。

最低でも社内の台帳への記録は必ず残してください。

管理番号、製造番号、消去した日、方法、実施者、行き先。この六項目があれば、後から追えます。

顧客の情報を扱っていた端末については、証明書を発行してもらえる依頼先を選ぶほうが安全です。

取引先から管理状況を問われたときに、書面で示せます。

消去ソフトの完了ログも、出力できるなら保存しておいてください。

回収の依頼先を決めておく

いくつかの種類があります。

比べるのは、メーカーの回収、回収業者、買取や下取り、自治体のルート、証明書の有無、送るだけで済むかです。

メーカーの回収は、購入元やメーカーが引き取る制度です。対象の機種や条件を確認してください。

回収業者は、まとめて引き取ってもらう形です。無料で回収するサービスもあり、送るだけで処分できるものもあります。パソコン無料処分サービス『送壊ゼロ』 は送料も処分の費用もかからない形なので、金額の話で社内が止まっているなら、まずここで対象の機種と条件を確かめてください。

買取や下取りは、まだ価値のある端末なら売却できます。台数がまとまると金額も無視できません。

事業所から出るものは、家庭ごみとは扱いが異なります。地域のルールを確認してください。

どれを使うにしても、次に処分が発生したときにどこへ連絡するかを決めておくことが重要です。梱包して送るだけで完結する形なら、社内の作業は箱詰めだけで済みます。【不要なパソコンを送るだけ】パソコン無料処分サービス『送壊ゼロ』 は箱に詰めて送るだけで完了する形なので、次に何台か出たときの連絡先として、あらかじめ手順書に書いておくと迷いません。

デスクに置かれたノートパソコン

資産管理台帳との突き合わせ

もう一つのつまずきです。

書くのは、管理番号と機種と製造番号、購入日と購入価格と購入元、現在の使用者と設置場所、処分日と処分方法、データ消去の記録、経理への連絡です。

一定額以上で購入した端末は資産として計上されていることがあり、処分の際に経理側の処理が必要になります。

総務や情報システムだけで判断すると、経理から差し戻されます。

防ぐには、処分のフローに経理への連絡を組み込んでください。

「台帳の状態を更新したら経理に一覧を渡す」という一手順を入れるだけで、後戻りがなくなります。

台帳の項目がそろっていると、突き合わせも楽になります。

定期的に棚卸しする

放置されると溜まります。

確認するのは、使用者が退職した端末が残っていないか、保管中の端末が何か月経っているか、台帳にあるが現物が見つからない端末、常設機が台帳に入っているか、保管場所の余裕、次の処分の時期です。

年に一度、あるいは半期に一度、これらを確認してください。

常設機は忘れられがちです。人が使う端末は棚卸しの対象になっても、受付端末やサイネージのような置きっぱなしの機器は漏れます。

使用者が退職した端末も、そのまま残っていることがあります。

台帳にあるが現物が見つからない端末も、早く気づくほど追いやすくなります。

保管場所が足りずに処分が進まないのなら、保管そのものを外に出す選択もあります。

よくある質問

Q. 初期化だけでは不十分ですか。

A. 社内で再利用するなら実務上は足りることが多いです。外部に出す場合は、消去ソフトか物理破壊を検討してください。

Q. データ消去を業者に任せてよいですか。

A. 任せる場合は、証明書の発行と、消去までの端末の取り扱い(輸送中の管理)を確認してください。

Q. まだ使える端末を捨てるのはもったいないのですが。

A. 検証機や予備機として社内で再利用する道があります。ただし、OSのサポート期限を超えているなら業務での利用は避けてください。

Q. 何台くらいから業者に頼むべきですか。

A. 台数より、証跡が必要かどうかで決めるほうが現実的です。一台でも顧客情報を扱っていたなら、証明書が出る形にする価値があります。

まとめ

判断する人と手順を決めること。ここで止まっています。

回収・台帳・消去・行き先・記録の五つを決めれば処分は流れること。

台帳との突き合わせと記録をフローに明示的に組み込むこと。

消去の方法は社内で再利用するか外部に出すかで選び分けること。

そして、年に一度の棚卸しを予定に入れること。実行されないと埋まります。