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取引先が急に止まった。売掛と預けた在庫と郵便の始末

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取引先が突然動かなくなったときに、まず確かめるのは入金の見込みと預けた在庫の保管先。連絡が取れなくなる前にそろえておく資金の手立てと住所の確認を書いた。

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取引先の電話がつながらなくなった、という話は前触れなく来る。先月まで普通にやりとりしていた相手が、ある日から返事をしなくなる。

このとき動けるかどうかは、事が起きてからの機転ではなく、前もって何を持っていたかで決まる。請求と入金の記録、預けた在庫の場所、書面を送れる住所。この三つが手元にあるかどうかだ。

兆しは請求の周りに出る

急に止まるように見えて、たいてい前から兆しは出ている。支払いが数日ずつ遅れる、金額の照会が増える、担当者が変わる。

一件ずつでは気づかない。月ごとに入金の日付を並べて初めて、少しずつ後ろへずれていることが見える。

だから、記録の残し方が先にある。請求した日、入金の予定日、実際に入った日。この三つを並べるだけでいい。

会計の帳簿を細かくつける話ではない。ずれを見つけるためだけの表を、一枚持っておく。

三か月続けて遅れているなら、それは資金の側で何かが起きている。金額を増やす話は、そこで止める。

問い合わせの仕方も変わってくる。金額の内訳を細かく聞いてくる、値引きの相談が増える、支払いを分けたいと言い出す。

一つずつなら普通の話だが、同じ時期に重なったら意味が違う。日付を残しておくと、その重なりが見える。

古い建物の窓と鎧戸

連絡が取れなくなる前に住所を確かめる

やりとりがメールと電話だけになっていると、相手の所在地を正確に知らないことがある。

書面を送る必要が出たとき、そこで初めて登記を調べることになる。調べたら本店が移っていた、ということも珍しくない。

こちらの側も同じだ。相手から見て書面の届く住所になっているかを、一度確かめておく。郵便が届かない相手は、どちらの立場でも警戒される。

まだ自宅の住所や自分の携帯番号をネットで使いますか? は事業用の住所を月額で借りて、届いた郵便物の受け取りと転送まで任せられるので、外に出ている日が多くても書面の受け口が途切れない。督促や照会の類は、受け取れて初めて意味を持つ。

取引を始めるときに登記の内容を控える習慣をつけると、この確認は数分で終わる。

資金の穴を先に埋める

入金が一件止まると、こちらの支払いが連鎖して止まることがある。これがいちばん怖い。

だから、一件が止まっても回る幅を持っておく。何か月ぶんの支払いを止めずに済むかを、金額で把握しておく。

足りないと分かったときに使える手立ては、いくつかある。金融機関の枠を先に用意しておく、支払いのサイトを見直す、売掛を早めに現金にする。

どれも、必要になってから動くと条件が悪くなる。困っていない時期に相談しておくのが、結局いちばん安い。

自分の側の支払い条件も見直せる。仕入先と話して支払日をそろえるだけで、月の中の谷が浅くなることがある。

閉じたシャッターの窓

一社に寄せない

売上の半分を一社が占めている状態は、その一社の都合でこちらの事業が決まるということだ。

すぐには変えられないが、比率を数字で見ておくだけでも違う。一位の相手が全体の何割かを、年に一度は計算する。

新しい相手を増やすとき、書面に書く所在地や連絡先がそろっていないと、そこで信用の話が出る。

一般社団法人和文化推進協会 副業・起業支援プラン は登記にも使える住所を借りて、届いた郵便物の受け取りと転送、電話番号の用意まで頼めるので、自宅で仕事をしていても相手から見える形を整えられる。

比率を下げる作業は時間がかかる。止まってから始めるのでは間に合わないので、平時のうちに動かす。

預けている在庫と道具

相手の倉庫に自社の在庫を置いている場合、止まった時点でそれが取り出せなくなることがある。

だから、預けているものの一覧と、その保管場所を先に持っておく。何がどこにいくつあるかを、こちらの手元でも把握する。

引き揚げることになったとき、置き場が無ければ話が進まない。自社に空きが無いなら、外に借りる場所を当てておく。

屋外型のコンテナや屋内の収納を月単位で借りられるサービスなら、急に引き揚げた在庫の一時的な置き場として使える。短い期間だけ借りて、その間に売り先を探すという使い方ができる。

置き場の確保は、動く日に間に合わないと意味がない。空きの状況は地域で差があるので、必要になる前に見ておく。

止まったあとにやること

まず、こちらから出ている未回収の金額を確定させる。請求書の控えと、納品の記録を並べる。

次に、書面で連絡を入れる。日付の残る形で送ることに意味がある。電話だけでは記録にならない。

同時に、進行中の作業を止めるかどうかを決める。続ければ未回収が増えるので、判断は早いほうがいい。

そして、他の取引先への影響を見る。その相手の下請けで動いていた先があるなら、こちらから声をかける。

回収の見込みが薄いと分かったら、税務上の扱いを税理士に確認する。処理の時期を間違えると、翌年に響く。

一件終わったら、同じことが起きる相手が他にいないかを見る。同じ業界の相手が並んでいるなら、そこは連鎖しやすい。

そして、今回何で気づけたか、何が遅れたかを一行残す。次に同じ状況が来たときの反応が、それだけ速くなる。

よくある質問

Q. 取引先の状態はどこで調べられますか。

A. 登記の内容は誰でも取得できる。支払いの遅れや連絡の頻度といった手元の記録と、あわせて見るのがいちばん確かだ。

Q. 売掛を早く現金にする方法は使ってよいですか。

A. 手数料がかかるので、金額と急ぎ具合を見て判断する。継続して使うと利益を削るため、つなぎとして考える。

Q. 預けた在庫は取り戻せますか。

A. 契約の内容と状況による。所有権の扱いが書かれているかを確かめ、難しい局面では弁護士に相談する。

Q. 一社への依存はどこまで下げるべきですか。

A. 数字の基準は業種で違う。まずは比率を毎年数えることから始めて、上がり続けているなら手を打つ。

まとめ

止まる前に兆しは出る。請求日と入金日を並べた表を一枚持つ。

相手の登記された所在地と、実際の連絡先の両方を控えておく。

一件止まっても回る幅を金額で把握する。手立ては平時に用意する。

預けている在庫は一覧にして、引き揚げたときの置き場まで決めておく。

そして、止まったら書面で動く。日付の残る形でしか、あとから追えない。