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BUSINESS COLUMN

入金が先に要る月。請求書を待たずに現金にする手を知る

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納品は終わっているのに入金は翌々月、という月が続くと手元が枯れます。売掛を早く現金にする方法、費用の見方、使いどころを整理しました。

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納品は先月に終わっている。検収も通り、請求書も出した。ただ、入金は再来月の末になる。その間に、仕入れの支払いと給与の支払いが先に来る。

売上は立っているのに、手元に現金がない。決算の数字は黒字でも、通帳の残高が足りなければ払えない。この状態が続くと、受けられる仕事まで断ることになる。取引の条件を変えるのがいちばんだが、明日からは変えられない。目の前の月をどう越えるかは、別に手を用意しておく必要がある。

まず、いつ足りなくなるかを見る

慌てて手を打つ前に、いくら足りないのかを日付で出す。感覚のまま動くと、必要のない費用まで払うことになる。

三か月ぶんの入りと出を、日付順に並べる。入金の予定日、支払いの期日、給与の日。それを積み上げていくと、残高が最も薄くなる日が分かる。

  • いちばん残高が薄くなる日
  • そのときの不足額
  • その直後に入る予定の額
  • 遅らせられる支払いがあるか
  • 前倒しできる入金があるか

不足が一時的なものか、毎月続くものかで打つ手が変わる。一時的なら、その山を越える手段でいい。毎月続くなら、条件そのものを見直す話になる。

この表は、一度作れば毎月更新するだけになる。作っていない会社ほど、急に足りないと気づく。

表計算で十分だ。凝った仕組みは要らない。列が三つ、入金予定と支払予定と残高。これだけで、三か月先まで見通せる。

車の走る道路

先に確かめる、費用のかからない手

外の仕組みを使う前に、社内でできることを見る。どれも費用がかからない。

出す側の遅れを疑う。請求書を出すのが遅れていれば、その分だけ入金も遅れる。締めてから何日で出しているかを数える。

取引先に前倒しを頼む方法もある。全額でなくても、一部だけ早めてもらえないかを聞く。長い付き合いなら、事情を話せば通ることがある。

支払う側をずらせないかも見る。仕入先に相談して、支払日を月末から翌月初へ動かすだけで山を越えられることがある。頼む相手は、入る側と出る側の両方にいる。

売掛を早く現金にする仕組み

入金の予定はあるのに、その日まで待てない。この形に合うのが、受け取る予定の代金を先に受け取る仕組みになる。

借入とは性質が違う。負債として積み上がるのではなく、受け取る権利を先に譲る形が中心になる。審査で見られるのも、自社の財務より取引先の信用であることが多い。

レベニューベースドファイナンスならRBF by PAYTODAYのように売上の見込みをもとに資金を用意する形なら、入金を待たずに手元を厚くできる。急ぎのときに動けるかどうかは、申し込みから入金までの日数で決まる。

継続して売上が立っている事業ほど、この形とは相性がいい。逆に、単発の大きな取引しかない場合は、見込みの立て方から相談することになる。

費用の見方を間違えない

手数料は、率で示されることが多い。ただ、比べるときは年利に直して考える必要がある。

一か月早く受け取るために数パーセントを払うなら、年に直すとかなりの率になる。一度きりの山を越えるためなら合理的でも、毎月続けると利益がそのまま削られる。

【年間相談件数3000件】【買取申込額290億円超】即日資金調達ならアクセルファクターのように複数の形を扱っている先に相談すると、自社の状況でどの形が合うかが分かる。額と期間によって、向く手段は変わる。

比べるときは、手数料だけでなく、入金までの日数と、取引先に知られるかどうかも並べる。三つとも条件によって変わる。

見積は複数から取る。一社だけ見て決めると、相場が分からない。同じ書類を出すだけなので、二社か三社に当たる手間は大きくない。

高架の道路

取引先に知られる形かどうか

売掛を譲る形には、取引先に通知するものと、しないものがある。どちらを選ぶかで、関係への影響が変わる。

通知しない形のほうが手数料は高くなる傾向がある。関係を優先するか、費用を優先するかの判断になる。

いずれにしても、初めて使うときは小さい額で試す。手続きの流れと、実際にかかる日数を確かめてから、必要な額で使う。

試すのは、急いでいない月がいい。切羽詰まってから初めて使うと、条件を比べる余裕がなくなる。

使うと決めたら準備しておく

必要になってから調べ始めると、間に合わない。使う可能性があるなら、先に登録だけ済ませておく。

用意しておく書類はだいたい決まっている。請求書、契約書、通帳の記録、決算の書類。まとめて一か所に置いておけば、急ぐときに慌てない。

銀行の融資も、同じ書類で相談できる。どちらが先とは決めず、両方に当たってから条件で選ぶほうがいい。

根本を直す

一時的な手を打ったら、次は条件そのものを見る。入金までの日数を短くできないか、着手のときに一部を受け取れないか。

新しい取引から順に変えていく。既存の条件を一度に変えるのは難しくても、次の一社からは変えられる。

着手金を受け取る形にできないかも検討する。制作や工事のように期間の長い仕事なら、途中で一度受け取る条件は珍しくない。言い出さないだけで、通ることがある。

断る判断も持つ

条件の悪い仕事を受け続けると、資金繰りは改善しない。金額が大きくても、入金が遅い仕事は自社の体力を削る。

受けるかどうかを、利益率だけでなく入金の日付で判断する。この視点があるだけで、選ぶ仕事が変わる。

判断の基準は、社内で共有しておく。営業が金額だけを見て受けてくると、資金繰りの負担は経理に来る。受注の条件に入金日を入れておけば、話が早い。

よくある質問

Q. 借入とはどう違いますか。

A. 受け取る予定の代金を先に受け取る形が中心で、負債として積み上がりません。審査で見られるのも、自社より取引先の信用であることが多いです。

Q. 費用はどう比べますか。

A. 率をそのまま見るのではなく、年利に直してください。一度きりなら合理的でも、毎月続けると利益が削られます。

Q. 取引先に知られますか。

A. 通知する形としない形があります。しない形のほうが手数料は高くなる傾向があるため、関係と費用のどちらを優先するかで選んでください。

Q. 急いでいますが間に合いますか。

A. 申し込みから入金までの日数は事業者によって幅があります。使う可能性があるなら、必要になる前に登録だけ済ませておいてください。

まとめ

手元が薄くなる月を越えるには、まずいつ、いくら足りないのかを日付で出すところから始まる。数字が出れば、費用のかからない手で足りるのかどうかも分かる。

請求書を出す速さを見直し、前倒しを頼み、それでも足りない分だけ外の仕組みを使う。使うときは年利に直して比べ、初回は小さい額で試す。そのうえで、入金の日付で仕事を選ぶ視点を持てば、同じことを繰り返さずに済む。まずは三か月ぶんの入りと出を、日付順に並べてみるといい。