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社内のWi-Fiが届かない・遅い。原因を切り分けて直す手順

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回線を替えても直らないことがあります。回線・機器・電波・端末のどこが原因かを順に確かめる方法と、増設の判断を整理します。

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会議室に入ると接続が切れる、倉庫の奥では圏外になる、夕方になると全体が遅い。回線を上位の契約に替えたのに、状況は変わりませんでした。どこに原因があるのかを確かめる方法が分かりません。

社内の無線が使えない原因は、回線・機器・電波・端末の四つに分かれます。この記事では、順に切り分ける手順を整理します。

症状を具体的にする

「遅い」だけでは切り分けられません。まず、五つのことを聞き取ってください。いつ起きるのか。どこで起きるのか。誰の端末で起きるのか。何をしているときか。そして、つながらないのか、切れるのか、遅いのか。

この情報がそろうと、大きく三つに分かれます。特定の場所だけで起きるなら電波の問題です。全体が特定の時間だけ遅いなら、回線か機器の能力です。特定の端末だけなら端末側です。

この三分岐を先に確定してください。ここを飛ばすと、関係のない部分に費用をかけることになります。 回線を上げても直らなかった例のほとんどが、電波か機器の問題です。

聞き取りは、口頭の報告だけに頼らないでください。起きた時刻と場所をメモしてもらうだけで、傾向が見えます。「夕方が遅い」と言われていたものが、記録を取ると「毎週火曜の午前」だった、ということもあります。一週間分あれば十分です。

事務所の座席と端末

回線側を確かめる

まず、有線でどうかを見ます。

確認するのは、有線でつないだ端末でも遅いか、遅い時間帯が決まっているか、上りと下りのどちらが遅いか、同時に何人が使っているか、そして相手側のシステムが遅くなっていないかです。

分岐点は一つ目です。有線で問題がなければ、回線は原因ではありません。無線側を見てください。ここを確認せずに契約を見直すと、費用だけが増えます。

夕方だけ遅いなら、同じ設備を共有している他の利用者の影響を受けている可能性があります。契約している事業者に、時間帯による混雑の状況を確認してください。

上りが遅い場合は、オンライン会議や大きなファイルの送信で影響が出ます。契約の案内に大きく書かれているのは下りの数値であることが多く、そこだけを見て選ぶとこの問題は解決しません。動画や画像を扱う業務が増えるほど、上り側の余裕が効いてきます。

電波の届き方を確かめる

壁と距離、そして他の電波が原因です。

確認するのは、場所ごとの電波の強さ、親機からの距離と間にある壁、金属や水の多い場所、他の機器との干渉、近隣の電波との重なりです。強さは端末の表示でも大まかに分かります。同じ端末を持って社内を一周し、場所ごとに記録してください。

弱くなりやすいのは、鉄筋やコンクリートの壁を挟んだ先、エレベーターホール、金属棚に囲まれた倉庫、そして階をまたいだ場所です。棚に商品が詰まっている状態と空の状態で、届き方が変わることもあります。

対処は、親機の位置を変える、向きと高さを見直す、中継や増設をする、使う周波数帯を分ける、という順です。

まず位置です。親機が棚の中や机の下、床に直置きされていることは珍しくありません。高い位置の開けた場所へ移すだけで改善する例があります。移す前と後で同じ場所の電波を測っておけば、効果もはっきりします。

増設は、数を増やせばよいというものではありません。近い位置に複数あると互いに干渉し、かえって不安定になります。設置の設計は業者に相談してください。

ノートパソコンで作業する手元

機器の能力を確かめる

古い親機は、台数に耐えられません。

確認するのは、同時に接続している台数、親機が対応する規格と最大の接続台数、設置からの経過年数、発熱していないか、そして再起動すると一時的に直るかです。

再起動で直る症状に心当たりがあるなら、機器の能力不足か不具合を疑ってください。再起動は対処であって、解決ではありません。毎週再起動している状態が続いているなら、更新の時期です。

台数の見積もりも見直してください。パソコンだけではありません。スマートフォン、タブレット、プリンタ、会議機材、来客の端末。一人あたり二台から三台で数えると、実態に近くなります。十人の事務所で三十台という数字は珍しくありません。

来客用を分けることも検討してください。業務用と来客用を同じ機器で受けると、能力の面でも安全性の面でも足りなくなります。業務の端末と同じ経路に来客の端末を入れない設計が基本です。来客用にもう一本引くのに工事を待ちたくないなら、個人事業主でもOK!工事不要Wi-Fi【BizAir】 のような工事の要らない回線を来客側に回す手があります。

端末側を確かめる

一台だけ遅いなら、ここです。

確認するのは、本当にその端末だけかどうか、更新が溜まっていないか、常駐している処理がないか、接続先の設定が正しいか、機器の経年です。以前使っていた古い接続先の設定が残っていて、そちらにつながろうとしていることがあります。

やることは単純です。別の端末を同じ場所で試す。設定を削除して接続し直す。溜まった更新を当てる。それでも変わらないなら、買い替えの時期を検討します。

最初にやってほしいのは、同じ場所で別の端末を試すことです。これだけで、端末の問題なのか場所の問題なのかが一度で分かれます。手順としても数分で終わります。

工事や増設を検討する前に

費用のかかる対策は最後にしてください。

先にやるのは、切り分けを終えて原因を確定すること、位置の変更と設定の見直し、時間帯をずらせる作業がないかの検討、そして不要な接続を減らすことです。大容量のバックアップを業務時間中に走らせているだけ、ということもあります。

業者に依頼するときは、施工前に電波の状況を測ってもらい、提案の根拠を聞き、施工後にも同じ方法で測って比べてください。保証の範囲と、改善しなかった場合の扱いも先に確認します。

測定を出せるかどうかは必ず聞いてください。「速くなったはずです」では判断できませんし、社内にも説明できません。工事そのものを避ける道もあり、コンセントに挿して使う法人限定コンセントタイプWi-Fi【BizAir】 なら、配線を引き直さずに電波の出どころを増やせます。

よくある質問

Q. 回線を上位の契約に替えれば速くなりますか。

A. 有線で問題がないなら、回線は原因ではありません。無線の電波か機器の能力を先に確認してください。

Q. 親機はどこに置くのがよいですか。

A. 棚の中や床、机の下を避け、高い位置で開けた場所に置きます。金属や水の多い場所からは離してください。

Q. 中継機を足せば届きますか。

A. 届く範囲は広がりますが、速度が落ちることがあります。近い位置に複数置くと干渉するため、設計は業者に相談してください。

Q. 来客用の接続を同じ機器で受けてよいですか。

A. 能力と安全性の両面で分けることをおすすめします。業務の端末と同じ経路にしない設計を検討してください。

まとめ

社内の無線が使えない原因は、回線・機器・電波・端末の四つに分かれます。切り分けを先にしてください。

特定の場所だけなら電波、特定の時間だけなら回線か機器、特定の端末だけなら端末側。この三分岐で大半が絞れます。

有線で問題がなければ、回線は原因ではありません。上位の契約に替えても直りません。

親機の位置は見落とされがちです。棚の中や机の下にあることが珍しくありません。

そして、工事や増設は最後です。施工前後の測定を出せる業者に依頼してください。