暮らしと仕事のヒント

暮らし・仕事・サービス選びに役立つ実用コラム

BUSINESS COLUMN

作業する場所を自分で組む。机と棚と、工事のいらない回線

公開 ・ 更新

置くものから奥行きと高さを決める手順、通信の機器の置き場所、寸法どおりに組める方式、照明と配線の逃がし方までを順に書きます。

本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

物置の半分を片付けて、作業する場所を作ることにしました。既製品の机と棚を並べればいいと思っていたのですが、寸法を測ると、市販のものがどれも入りません。奥行きが五センチ足りない、高さが合わない。既製品は、標準的な部屋のために作られています。

そこへ、電気とネットをどう引くかという話が乗ってきます。ここでは、限られた広さに作業する場所を自分で組むときに、机と棚をどう作り、通信をどう用意するかを順に並べます。予算は思っているより小さく済みます。

何を置くかを、先に紙へ並べる

作り始める前に、そこに何を置くのかを書き出してください。

画面を何枚使うか、書類をどれだけ広げるか、印刷するものがあるか。この三つで、必要な奥行きが決まります。画面を二枚並べるなら、奥行きは七十センチ欲しい。書類を広げるなら、さらに手前に三十センチ要ります。ここを曖昧にしたまま作ると、完成した日から手狭になります。

高さは、椅子から決めてください。椅子の座面の高さに対して、机は二十七センチほど上が目安です。既製品の机が使いにくいと感じるのは、たいていこの差が合っていないからです。自分で作るなら、この一点だけでも合わせる価値があります。

棚は、机ができてから考えてください。先に棚を組むと、机の配置がそれに縛られます。何をどこにしまうかは、しばらく使ってみないと決まりません。最初に棚を作り込んだ結果、半分が空のまま場所を取っている、というのはよくある失敗です。

二台の画面がある机

通信をどう引くかは、机より先に決める

配置を決めてから通信を考えると、たいてい配線が足りません。

先に決めるのは、機器をどこに置くかです。窓際に置くと安定しにくく、部屋の隅に置くと反対側へ届きません。中央寄りの、床から一メートルほどの高さ。この位置が確保できるかどうかで、机の置き場所も変わります。

物置や離れのような場所は、母屋から有線を引くのが難しいことがあります。工事を伴う回線をもう一本引くのは大げさなので、置くだけで使える機器を一台足す形が現実的です。電源が取れるかだけ、先に確かめてください。延長コードで引っ張るなら、その経路も配置に含めて考えます。

工事を伴わない形で足す

回線をもう一本引くと決めたら、期間で選び方が変わります。

その場所を何年使うか分からないうちは、買い切りより借りる形が向きます。作業する場所そのものが試行なら、なおさらです。合わなければ返して、別の部屋で組み直せばよい。

工事も立ち会いも不要で、月単位で借りられるおきらくホームWi-Fi のような形なら、届いた日から使えます。申し込みのときに、使う予定の住所で電波が入るかを確かめてください。母屋では入るのに物置では入らない、ということが実際にあります。届いたら、まず作業する位置で試してから、机の配置を確定させてください。

工事の現場

机と棚を、寸法どおりに組む

配置が決まったら、机と棚に入ります。

既製品が入らないなら、寸法を指定して組む形になります。金属のパイプとジョイントを組み合わせる方式なら、切って長さを決められるので、五センチ単位の調整ができます。板を天板として乗せれば、それで机になります。溶接や大がかりな工事は要りません。

パイプとジョイントを必要な本数だけ選んで組める のような品ぞろえなら、あとから棚を一段足す、高さを変えるといった作り替えもできます。作業する場所は使いながら形が変わるものなので、作り替えられることは実利です。最初から完成形を狙わず、まず机だけ組んで、しばらく使ってから棚を足してください。

照明と配線を、あとから足せる形に

作業する場所の出来を決めるのは、実は照明です。

天井の照明だけだと、手元に自分の影が落ちます。机の上か、棚の下に一つ足してください。棚をパイプで組んでおくと、そこに照明を固定できます。配線も同じで、パイプに沿わせて留めれば、床を這わせずに済みます。

配線は、あとから増えます。画面、充電器、通信の機器、照明。最初から余裕のある口数を用意して、机の裏に固定してください。床に置いた電源のたこ足は、掃除のたびに引っかかります。ここを最初に決めておくと、二年経っても足元が散らかりません。

消費する電力の合計も、一度だけ計算しておいてください。物置や離れは、そもそも配電が細いことがあります。暖房や工具を同時に使うと落ちる、という部屋なら、通信の機器だけは別の系統から取ってください。作業の途中で落ちると、通信も一緒に切れます。

使いながら直す前提で組む

一度で完成させようとしないでください。

一か月使ってみると、必ず不満が出ます。棚が高すぎる、机の奥行きが足りない、照明の位置が悪い。組み替えられる方式で作っておけば、その不満を週末に直せます。作り直せることを前提にすると、最初の判断が軽くなります。

通信も同じです。借りている機器なら、置き場所を変えて試せます。使う場所が固まって、この形で続けると決まってから、工事を伴う回線に切り替えても遅くありません。順番としては、場所を試す、形を固める、そのあとに恒久的な設備を入れる。この順が失敗しません。

よくある質問

Q. 机の高さはどう決めますか。

A. 椅子の座面から二十七センチほど上が目安です。既製品が使いにくいのは、この差が合っていないことが多いためです。

Q. 物置に回線を引くには工事が要りますか。

A. 置くだけで使える機器を一台足す形なら、工事は要りません。電源が取れるかどうかだけ先に確かめてください。

Q. 自分で組むのは難しくありませんか。

A. パイプとジョイントを組み合わせる方式なら、工具はほとんど要りません。寸法を測る手間のほうが大きい作業です。

Q. 照明は何を足せばよいですか。

A. 手元を照らすものを一つ足してください。天井の照明だけだと、作業する手に自分の影が落ちます。

まとめ

何を置くかを先に書き出すと、必要な奥行きと高さが決まります。

通信の機器の置き場所を先に決めてください。それによって机の配置も変わります。

その場所を何年使うか読めないうちは、工事のいらない形で借りるほうが軽く済みます。

寸法どおりに組める方式なら、あとから棚や照明を足す作り替えができます。

一度で完成させない。使いながら直す前提で組むと、最初の判断が軽くなります。