BUSINESS COLUMN
在庫の数をどこで持つか。業務システムとサイトのつなぎ方
公開 ・ 更新
棚の数と画面の数が合わないと、売り越しか売り逃しが起きます。業務システムをどこに置き、自社サイトへどう渡すか。クラウドを挟む形も含めて並べます。
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土曜の朝に三件、同じ商品の注文が入りました。棚には一つしかありません。二人に謝って断ることになり、そのうち一人からは二度と注文が来ていません。
数が合わないのは、数え間違いではありません。棚の数と画面の数が、別々に管理されているからです。つなぎ方を決めれば、この事故は減ります。
ずれる場所は三つしかない
数がずれるのは、決まった場所です。
一つ目は、店頭で売れたときに画面へ反映されないとき。二つ目は、入荷したときに数を足し忘れたとき。三つ目は、返品や破損を引き忘れたときです。
このうち、いちばん多いのは一つ目です。対面と通販の両方をやっている店で必ず起きます。
どこでずれたかを毎回記録してください。 三か月続けると、直すべき場所が一つに絞れます。
記録は紙で構いません。日付、商品、ずれた数、思い当たる理由。四つで足ります。
原因が分からないまま仕組みを入れ替えると、同じずれが新しい形で出ます。
先に数えて、それから直します。

数をどこで持つか決める
つなぎ方を考える前に、正しい数をどこに置くかを決めます。
置き方は二つ。棚の数を正とするか、画面の数を正とするか。
どちらでも構いませんが、決めないのが最悪です。決まっていないと、ずれたときにどちらに合わせるかで揉めます。
多くの場合、業務システムの数を正にするのが扱いやすい。店頭も通販も、そこへ書き込む形にします。
その業務システムを、事務所のパソコンの中に置くのはやめてください。土日に人がいないと更新できません。
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のような形にすると、自宅からでも同じ環境が開きます。土曜の朝に数を直せるかどうかで、断る件数が変わります。
置き場所を決めたら、入る人と入れる範囲も決めます。
反映を早くする
正の数が決まったら、次は速さです。
一日に一度の反映でよいのか、その場で反映すべきなのか。商品の回転で決まります。
一点ものや在庫の少ない商品は、その場で反映しないと必ず売り越します。数が多くて回転の遅いものは、一日一度で足ります。
全部を同じ速さにしようとすると、費用が跳ねます。商品を二つに分けて、速さを変えてください。
分ける基準は、在庫が三個以下かどうか。単純な線でよい。
売り越したときの謝り方も、先に決めておきます。連絡の速さで印象が決まります。
代わりの商品を出せるなら、その一覧も用意しておいてください。断るだけの連絡と、代わりを添えた連絡では、次の注文が来る確率が違います。
反映が速くなると、今度は取り置きの扱いが問題になります。電話で押さえた分をどう引くかを、同じ場で決めておいてください。

つなぐ先を選ぶ
自社サイトと業務システムをつなぐ方法は、いくつかあります。
自分で書いてつなぐ、既製の仕組みで結ぶ、手作業で一日一度入れる。この三つです。
手作業は馬鹿にできません。商品数が少ないなら、いちばん確実で安い。
既製の仕組みを使う場合は、両方が対応しているかを先に確かめます。片方だけ対応していても意味がありません。
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のような形にしておくと、止まったときに聞ける相手がいる状態で運べます。
止まったときにどうするかも決めてください。つないだ処理が止まると、数は静かにずれ続けます。
止まったことに気づく仕組みを、必ず一つ入れておきます。
繁忙期の備え
数のずれは、忙しい時期に集中します。
備えるのは三つ。反映の速さを一時的に上げる、確認の回数を増やす、そして品切れの表示を早めに出す。
三つ目が効きます。残りわずかと出しておくだけで、売り越しの件数が減ります。
人が増える時期なら、数を触れる人も増えます。誰が触ってよいかを、その都度決め直してください。
出荷が追いつかない日は、注文を止める判断も要ります。受けてから謝るより、受けないほうが傷が浅い。
止める基準を先に決めておくと、その場で悩まずに済みます。
繁忙期が終わったら、ずれた記録を必ず読み返してください。忙しい時期のずれ方には、その店の弱いところが出ます。
同じ商品が毎回ずれるなら、置き場所を疑ってください。 取り違えやすい並びになっていることがほとんどです。
半年に一度、突き合わせる
日々の運用が回っていても、少しずつずれます。
半年に一度、棚の数と画面の数を全部突き合わせてください。半日で終わります。
差が出た商品には、印を付けておきます。同じ商品が毎回出るなら、そこに構造の問題があります。
突き合わせは、閉店後か休業日にやります。動いている最中にやると、その分がまたずれます。
結果は記録に残して、前回と比べます。差の総数が減っていれば、直し方が合っています。
減っていなければ、正の数の置き方から見直してください。
半年に一度で、十分に効きます。
よくある質問
Q. 手作業で一日一度の更新では駄目ですか。
A. 商品数が少なく、在庫に余裕があるなら十分です。一点ものや残りわずかの商品だけ、その場で反映する形に分けてください。
Q. 正の数はどちらにすべきですか。
A. 業務システム側にするのが扱いやすいです。大事なのはどちらかではなく、決めて全員に伝えることです。
Q. 売り越したときはどうしますか。
A. 気づいた時点ですぐ連絡してください。代わりの商品と、いつなら用意できるかを添えると、次につながることがあります。
Q. 突き合わせはどれくらいの頻度で必要ですか。
A. 半年に一度で足ります。差が大きい商品が固定しているなら、その商品だけ月に一度見てください。
まとめ
ずれる場所は三つです。まずどこでずれたかを三か月記録してください。
正の数をどこに置くかを決めます。決めないのが最悪です。
反映の速さは、商品によって変えてください。全部を同じにすると費用が跳ねます。
つなぐ処理が止まったことに気づく仕組みを、必ず一つ入れておきます。
半年に一度、全部を突き合わせます。差が減っていれば、直し方は合っています。
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