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ローコード×フルスクラッチ時代の“ハイブリッド開発”実践ノート

ローコード/ノーコードプラットフォームが急速に普及する一方、業務基盤を担うコア機能は依然としてフルスクラッチの Webシステム開発スマホアプリ開発 が主流です。――その狭間で生まれたのが「ハイブリッド開発」アプローチ。シンプルなワークフローはローコードで素早く構築し、複雑なユースケースだけを受託 システム開発会社 に委託することで、コストと納期を最適化できます。本記事ではプロジェクト企画から保守運用まで、実務に即したノウハウを網羅的に解説します。

ハイブリッド開発で解決できる 3 つの課題

  • 初期費用の最小化:ローコード部分は内製し、外部委託範囲を最小化

  • リリース速度の向上:ローコード部分は 1〜2 週間で MVP を構築

  • 運用コストの抑制:保守契約をフルスクラッチ領域に限定し、固定費を削減

開発フローは「ローコード先行 → フルスクラッチ後追い」

従来のウォーターフォールでは要件定義完了後に一括で見積もり依頼を行いますが、ハイブリッド開発では

  1. ローコード試作で業務要件を可視化

  2. 不足要件を 受託開発 へスコープアウト

  3. API 連携設計 を並行し、二重実装を防止
    という流れで開発費用シミュレーションの精度を高めます。

ハイブリッド開発における「システム開発会社 選び方」完全ガイド

1. 実績ヒアリング:ローコード連携経験は必須

提案段階で「具体的にどのプラットフォームと統合したか」を質問し、発注前に PoC を提示させることで失敗リスクを抑えられます。

2. 料金モデル:機能単価 vs. 時間単価

  • 機能単価:要件が安定した API 層に推奨

  • 時間単価:要件変動が大きい UI/UX 改修向け
    費用対効果を最大化するには、両モデルの“ハイブリッド契約”が鍵となります。

3. 予算・相場感:ローコード部分を含めた TCO で比較

一般的に、フルスクラッチのみで構築した場合と比べ 35〜50% のコスト削減 が可能です。開発費用相場 を比較する際は、ライセンス料・運用人件費まで含めた TCO で評価しましょう。

要件定義フェーズ:ローコードとフルスクラッチを分割する視点

ユースケース分類表を作る

重要度 複雑度 推奨アプローチ
フルスクラッチ 在庫割当ロジック
ローコード 承認ワークフロー
SaaS 連携 帳票 PDF 生成
内製 社内掲示板

この表をもとにシステム設計を行うと、後工程での手戻りを最小化できます。

非機能要件を共有プラットフォームで管理

ローコードとフルスクラッチが混在すると、可観測性や SLO がばらつきます。Datadog など共通 APM でログを一元管理し、プロジェクト管理ツール上にダッシュボードを実装すると運用負荷が激減。

実装フェーズ:API/データ整合性でハマるポイント

API ゲートウェイに GraphQL を採用する利点

  • オーバーフェッチ防止:モバイル通信量を 40% 削減

  • スキーマ駆動開発:ドキュメント自動生成で検証工数を短縮

トランザクション分散の回避

ローコード側とフルスクラッチ側で DB を分ける場合は イベントソーシング を採用し、最終一貫性モデルを構築。これによりロック競合を排除しながらデータ連携が可能になります。

セキュリティ設計

テスト・検証フェーズ:E2E 自動化のベストプラクティス

ローコード部分の UI テスト

Cypress を用いてローコード画面の DOM 変化をスナップショット比較。

フルスクラッチ API テスト

Postman Collection Runner + Newman による CI パイプライン統合。

パフォーマンス負荷試験

k6 で 15,000 VU を 10 分維持し、Web開発費用に影響するスケーリング設定を確定します。

保守運用:SLA とランニングコストをコントロール

24/365 監視 or ベストエフォート?

  • ビジネスクリティカル領域はフルマネージド監視

  • ノンコア領域は営業時間内オンコール

この住み分けで保守運用費用を 20〜30% カット可能です。

まとめ:ハイブリッド開発で“最速×最適コスト”を実現

ハイブリッド開発は「納期」と「予算」の両軸でプロジェクトを最適化する強力な武器です。ただし成功の鍵は、システム開発会社 選び方 予算 費用 相場 発注を具体的に定義し、ローコード/フルスクラッチの境界を明確にすること。まずは小規模ユースケースで試行し、費用対効果を測定するところから始めてみてください。

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