今回はRedHatLinux8でRDXメディアをフォーマットする方法を記載します。
RDXは「Removable Disk Exchange system」の略となり、テープデバイスのような形でメディアの出し入れができる装置となります。
実際のメディアは2.5インチHDDをカートリッジ化することで持ち運びなどに便利なメディアでのバックアップを行うことができます。
数TBのデータをバックアップできるので非常に大きなサイズでのデータの保存媒体として使うことができます。
RDX装置の取り付け
まずRDX装置の取り付けを行います。
RedHatoの環境で取り付けを行いましたが最初と次が取り付け前後のデバイスの様子です。
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# ls /dev/sd* /dev/sda /dev/sda1 /dev/sda2 /dev/sdb /dev/sdb1 # ls /dev/sd* /dev/sda /dev/sda1 /dev/sda2 /dev/sdb /dev/sdb1 /dev/sdc |
RDXメディアを入れてマウントしてみる
上記で取り付けたRDX装置にRDXメディアを入れてみます。また/mnt/rdxに初期状態でマウントしてみます。
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# ls /dev/sd* /dev/sda /dev/sda1 /dev/sda2 /dev/sdb /dev/sdb1 /dev/sdc /dev/sdc1 # mkdir /mnt/rdx # mount /dev/sdc1 /mnt/rdx mount: /mnt/rdx: 未知のファイルシステムタイプ 'ntfs' です. |
上記のようにマウントの段階でエラーが出ました。
多くのRDXメディアは初期状態ではNTFSのファイルシステムとなっているため、Linux系で利用するためにはフォーマットの処理が必要となります。
fdisk によるメディアのパーティションの変更
以下によりfdiskを使ってメディアのパーテションの作成を行います。
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# fdisk /dev/sdc fdisk (util-linux 2.32.1) へようこそ。 ここで設定した内容は、書き込みコマンドを実行するまでメモリのみに保持されます。 書き込みコマンドを使用する際は、注意して実行してください。 p コマンドでパーティション状態をプリントする コマンド (m でヘルプ): p ディスク /dev/sdb: 465.8 GiB, 500103667712 バイト, 976764976 セクタ 単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト) セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト ディスクラベルのタイプ: dos ディスク識別子: 0x00000000 デバイス 起動 開始位置 終了位置 セクタ サイズ Id タイプ /dev/sdb1 2048 976764927 976762880 465.8G 7 HPFS/NTFS/exFAT d コマンドでパーティションを削除する。 コマンド (m でヘルプ): d パーティション 1 を選択 パーティション 1 を削除しました。 コマンド (m でヘルプ): p ディスク /dev/sdb: 465.8 GiB, 500103667712 バイト, 976764976 セクタ 単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト) セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト ディスクラベルのタイプ: dos ディスク識別子: 0x00000000 n コマンドでパーティションを作成する。 コマンド (m でヘルプ): n パーティションタイプ p 基本パーティション (0 プライマリ, 0 拡張, 4 空き) e 拡張領域 (論理パーティションが入ります) 選択 (既定値 p): p パーティション番号 (1-4, 既定値 1): 1 最初のセクタ (2048-976764975, 既定値 2048): 2048 最終セクタ, +セクタ番号 または +サイズ{K,M,G,T,P} (2048-976764975, 既定値 976764975): 新しいパーティション 1 をタイプ Linux、サイズ 465.8 GiB で作成しました。 パーティション #1 には ntfs 署名が書き込まれています。 署名を削除しますか? [Y]es/[N]o: Y 署名は write (書き込み)コマンドを実行すると消えてしまいます。 コマンド (m でヘルプ): p ディスク /dev/sdb: 465.8 GiB, 500103667712 バイト, 976764976 セクタ 単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト) セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト ディスクラベルのタイプ: dos ディスク識別子: 0x00000000 デバイス 起動 開始位置 終了位置 セクタ サイズ Id タイプ /dev/sdb1 2048 976764975 976762928 465.8G 83 Linux パーティション 1 にあるファイルシステム/RAIDの署名が完全に消去されます。 w コマンドでパーティションを書き込む。 コマンド (m でヘルプ): w パーティション情報が変更されました。 ioctl() を呼び出してパーティション情報を再読み込みします。 ディスクを同期しています。 |
基本パーテションを作成し書き込みを行なっています。
ファイルシステムの作成とマウント
最後にファイルシステムを作成し、利用可能なようにマウントを行います。
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# mke2fs -j -T largefile4 /dev/sdc1 mke2fs 1.45.6 (20-Mar-2020) Creating filesystem with 122095366 4k blocks and 119264 inodes Filesystem UUID: 472d9591-e60f-4c8f-b1a1-2a12171b0588 Superblock backups stored on blocks: 32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200, 884736, 1605632, 2654208, 4096000, 7962624, 11239424, 20480000, 23887872, 71663616, 78675968, 102400000 Allocating group tables: done Writing inode tables: done Creating journal (262144 blocks): done Writing superblocks and filesystem accounting information: done # mount /dev/sdc1 /mnt/rdx # df -h /mnt/rdx ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 /dev/sdc1 465G 71M 442G 1% /mnt/rdx |
こちらで「/mnt/rdx」としてOSからの利用が可能となりました。
今回は500GBのDiskですが5TBなどの製品もあるようですので、圧縮しながらのバックアップなど実施すればかなりのサイズのバックアップが可能となります。
また、以下の手順でフルバックアップとリストアも実施できます。
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