1. HOME
  2. ブログ
  3. 技術解説・フレームワーク紹介
  4. Vue.jsとは?使いやすく拡張性も高いフロントエンドフレームワークを徹底解説|React.jsとの違いも紹介
BLOG

ブログ

技術解説・フレームワーク紹介

Vue.jsとは?使いやすく拡張性も高いフロントエンドフレームワークを徹底解説|React.jsとの違いも紹介

現代のWeb開発では、ユーザー体験を向上させるためにフロントエンドフレームワークの活用が一般的になってきました。その中でも、「Vue.js(ビュージェイエス)」は特に日本国内を中心に人気が高く、開発者にとって導入しやすいフレームワークとして知られています。

この記事では、Vue.jsの基本的な特徴、活用されている代表的な開発事例、他の代表的なフレームワークであるReact.jsとの違いについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

初めてのフロントエンドフレームワーク選定や、既存システムへの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

Vue.jsとは?

Vue.jsは、2014年に中国出身の開発者Evan You(エヴァン・ユー)氏によって開発された、JavaScriptのオープンソースフレームワークです。シンプルで学習コストが低く、小規模から大規模な開発まで対応できる拡張性が魅力です。

元々は「ビュー層」に特化した軽量なライブラリとして開発されましたが、その後のアップデートによって、ルーティング、状態管理、ビルド環境などを含めたアプリケーション開発全体を支えるフレームワークへと進化しています。

Vue.jsは特に日本国内での支持が強く、多くの企業が社内システムやWebサービスに採用しています。

Vue.jsの主な特徴

Vue.jsが支持されている理由には、以下のような特長があります。

1. 学習コストが低い

Vue.jsはHTMLとJavaScriptの基本的な知識があれば、比較的短期間で理解しやすい構造になっています。テンプレート構文が直感的で、HTMLファイルに組み込む形から始められる点が、初心者にも優しい仕様です。

2. コンポーネントベースの開発が可能

React.jsと同様に、Vue.jsもUIを「コンポーネント(部品)」単位で分割して設計します。これにより、再利用性が高く、チーム開発や大規模開発にも向いています。

3. 単一ファイルコンポーネント(SFC)

Vue.jsでは、HTML、CSS、JavaScriptを1つのファイルにまとめた「.vueファイル」として記述できます。これにより、機能単位での管理がしやすく、開発者の理解と保守性が高まります。

4. 柔軟な設計と導入しやすさ

Vue.jsは「漸進的フレームワーク」とも言われ、小さな機能から段階的に導入できる点が強みです。既存のWebアプリケーションに一部だけVue.jsを組み込むこともできるため、リプレースや部分改善にも最適です。

5. 公式ツールが豊富で安定性が高い

Vue Router(ルーティング)、Vuex(状態管理)、ViteやVue CLI(ビルドツール)など、公式が提供するツール群が充実しており、導入後の安定運用を支えます。

Vue.jsが使われている代表的なサービス

Vue.jsは企業・自治体・教育機関など、さまざまな業界で使われています。代表的な導入例は以下の通りです。

  • Adobe:Behanceやポートフォリオ関連のUIにVue.jsを採用

  • Alibaba:中国最大級のECプラットフォームで部分的に採用

  • Laravel公式サイト:フロント部分にVue.jsを使用

  • LINE:一部の社内管理ツールや業務アプリにVue.jsを利用

  • note(日本):記事投稿や表示のフロント部分でVue.jsを活用

このように、toC向けサービスだけでなく、toBの業務支援系アプリや管理画面構築にもVue.jsは幅広く活用されています。

Vue.jsとReact.jsの違いとは?

フロントエンド開発を検討する際、Vue.jsとReact.jsのどちらを採用すべきか迷う方も多いはずです。それぞれの違いを簡単に比較してみましょう。

比較項目 Vue.js React.js
学習コスト 低め(HTMLライクな記述) やや高め(JSXやHooksの理解が必要)
提供元 個人開発→OSS(Evan You) Facebook(Meta)
コンポーネント記述 単一ファイルコンポーネント(.vue) JSXを使用
データバインディング 双方向バインディングあり 一方向バインディングが基本
導入の柔軟性 一部導入が簡単 アーキテクチャの構築が必要
開発コミュニティ アジア圏・日本で強い 世界中に広く普及、情報量が多い

Vue.jsは中小規模のプロジェクトや、少人数チームでの開発に向いています。一方で、React.jsはより大規模なプロダクトや、長期的な開発体制に向いているケースが多いです。

Vue.jsが向いているユースケース

Vue.jsは次のようなプロジェクトに特に向いています。

  • 既存のWebサイトにUI改善として部分導入したい

  • 管理画面やダッシュボードなど内部ツールを作りたい

  • 学習コストを抑えてフロントエンドを立ち上げたい

  • デザイナーやマークアップエンジニアとの連携が多いチーム

  • HTMLやCSSに慣れているがJavaScriptにまだ不安がある場合

また、LaravelなどのPHPフレームワークとの親和性も高いため、サーバーサイド開発との連携もしやすい点が強みです。

Vue.jsの導入時に意識したいポイント

Vue.jsを導入する際には、以下のような点を意識することで、より効果的な活用が可能になります。

  • Vue CLIやViteなどビルド環境を早めに整える

  • コンポーネント命名やフォルダ構成のルールを明確にする

  • Vue RouterやVuexの導入タイミングを見極める

  • PropsとEmitを適切に使い、親子コンポーネント間の役割を整理する

  • 開発後の保守性を意識してファイル分割を行う

特にVuex(状態管理)の扱いは、開発初期では導入せず、後から必要に応じて加えるスタンスがおすすめです。

まとめ

Vue.jsは、シンプルでありながら柔軟性と拡張性を兼ね備えたフロントエンドフレームワークです。特に初学者や少人数開発チームにとって、導入しやすく、実用的な選択肢となります。

React.jsとの比較においても、Vue.jsは独自の強みを持っており、プロジェクトの規模やチーム体制に応じて適切な選定を行うことが重要です。

初めてのフロントエンド開発でもVue.jsを活用すれば、効率的に高品質なユーザーインターフェースを構築することができます。今後もその人気は高まり続けるでしょう。

関連記事