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社内問い合わせ対応アプリの開発ユースケース|情報の属人化を解消し、ナレッジを資産化する仕組みとは

「パスワード再発行って誰に頼めばいいんだっけ?」「社内の印刷ルールってどこに書いてた?」「経費精算の締切って今月いつ?」──こうした日々の“ちょっとした疑問”は、どの企業でも必ず発生します。

しかし、それを毎回Slackやメールで聞き回っていると、質問する側も回答する側も時間が削られ、業務効率はどんどん落ちてしまいます。

このような社内での“定型的な質問対応”を効率化し、情報の属人化を防ぎながらナレッジを蓄積していく仕組みとして、「社内問い合わせ対応アプリ」の開発が注目されています。

よくある課題:繰り返される“同じ質問”と非効率な対応

中小〜中堅企業や成長フェーズのスタートアップにおいて、次のような課題は非常に多く見られます。

  • 担当者しか答えられない質問が集中し、業務が止まる
  • 過去に同様の問い合わせがあっても履歴を探せず、また1から回答している
  • チャットやメールでのやりとりが流れてしまい、他メンバーが参照できない
  • 緊急性の高い依頼が埋もれてしまい、対応が遅れる

このような問題の背景には、社内ナレッジの可視化不足と、問い合わせ業務が属人的になっていることがあります。

社内問い合わせ対応アプリとは?構成と機能の全体像

このアプリは、社内向けの「ヘルプデスク+ナレッジベース」のような役割を持つツールです。

部門横断での運用が可能で、情報の一元管理と、問い合わせフローの見える化が可能になります。

主な機能

  1. 問い合わせ投稿フォーム
  • 質問内容・カテゴリ・緊急度・関連部署を選択して投稿
  • 添付ファイルや画像も対応
  1. 回答・対応ステータス管理
  • 担当者のアサイン、対応状況(未対応/対応中/完了)のトラッキング
  • 対応期限設定・リマインド通知
  1. ナレッジ蓄積・FAQ化機能
  • 回答済みの質問をFAQデータベース化
  • キーワード検索機能による自己解決促進
  1. 部門別・カテゴリー別フィルター
  • 経理・人事・総務・情報システムなど、部署別に整理
  • よくある質問をカテゴリ別に並べて見える化
  1. SlackやTeamsなど外部チャット連携
  • 投稿・返信通知をチャットに自動配信
  • 返信はアプリ経由で行い、履歴はシステム内に保存

ユースケース事例と導入効果

スタートアップ企業(社員数50名規模)

  • 情報システム部への依頼(アカウント発行、パソコン不具合など)が口頭・Slackで煩雑に
  • 問い合わせアプリ導入で依頼の見える化と対応期限管理が実現
  • ナレッジDB化によって“何度も聞かれる”状態を脱却

地方自治体の職員向けシステム

  • 所管部署ごとに問い合わせが分断され、対応漏れや重複が発生
  • 共通ポータル化により、申請・質問を一元化
  • マニュアルや申請様式もアプリ内でリンクし、再問い合わせを激減

教育機関の教職員サポート窓口

  • 学内システムの操作方法、学生対応手順、施設予約に関する質問が頻発
  • カテゴリ別FAQと投稿履歴を組み合わせ、一次対応時間を50%削減

実装・開発における設計視点

1. 投稿項目と入力補助の設計

  • よくある質問のテンプレート選択
  • カテゴリ選択によって自動入力項目を切り替える

2. 通知とリマインダー設計

  • 回答期限直前に通知を送信
  • 特定カテゴリは自動的に担当者を割り当てる(ルールベース)

3. ナレッジDBのメンテナンス性

  • 管理者が「FAQに登録」ボタンで簡単に移行可能
  • 定期的な閲覧数ランキングでよく読まれている記事を把握

4. 利用ハードルを下げるUI/UX

  • 投稿完了まで3クリック以内で完結
  • スマホ・PC両対応、アクセシビリティへの配慮

開発依頼時に整理しておくべき観点

  • 対応したい部署・業務カテゴリとその頻度
  • 投稿時に記録しておきたい情報の粒度(例:関連申請ID、社員番号)
  • ナレッジDBの初期データ(どこまで移行するか)
  • チャット連携の要否(Slack/Teams/メール)
  • 部署単位での権限管理・投稿閲覧制御の有無

まとめ:社内コミュニケーションの効率化とナレッジ資産化を両立する仕組みへ

問い合わせ業務の属人化は、対応の遅延・抜け漏れ・非効率を生み出すだけでなく、せっかく得られたノウハウを蓄積できない構造的な問題でもあります。

「社内問い合わせ対応アプリ」は、単なるヘルプツールではなく、組織の情報資産を可視化し、再利用可能な形で育てていくための基盤となります。

開発を外部に依頼する際も、単なるフォームの構築ではなく、情報フローやナレッジのライフサイクル全体を見据えた提案を受けられるかが、開発会社を見極めるポイントになるでしょう。

日々の「小さな質問」の中にこそ、大きな改善余地があります。属人化から脱却し、組織の生産性を底上げする仕組みとして、ぜひ導入を検討してみてください。

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